見出し画像

短歌の人の音楽の感じかた│夏に聴きたくなる曲

夏になると、聴きたくなる曲がある。

メロディはもちろんのこと、歌詞がいいのだ。
短歌の解釈をするように、私なりの感想を書く。
なお、紹介順は思いついた順のため、順位ではない。


1️⃣indigo la End:「夏夜のマジック」、「通り恋」:匂わせる表現。

「通り恋」は、歌詞の終わりに4月と出てくるが、「夏夜のマジック」を聴くと、併せてこちらも聴きたくなる。湿度の高さまで味わえるような、繊細な表現が美しい。

2️⃣ジェニーハイ「夏嵐」:焦燥感。

「夏嵐」は、夏の終わりの、なんとも抗えない空気がいい。それを後ろ向きに捉えるのではなく、そっと受け止める。そんなところに惹かれる。


3️⃣back number「高嶺の花子さん」:名前の情景。

日常の心の機微をすくい上げる。「花子さん」という固有名詞は強いが、歌詞には出てこない。
*
歌人の俵万智さんがおっしゃっていた。例えば「函館」。それだけで、あの坂から見下ろす海が浮かんでくるのだ。固有名詞も、短歌に入れて詠んでみよう。今年の秋に函館へ行く予定なので、吟行をしてみたい。

4️⃣サカナクション「多分、風。」:断定しない。

断定しない曖昧さ。「たぶん」ではなく「多分」なところも、聴く人に委ねているのかもしれない。
――余白。
余白のある短歌が好きだから、この歌も好きなのだ。


5️⃣劇団四季「パート・オブ・ユア・ワールド」:言い切る、まっすぐ。

ディズニーの主人公は、まっすぐだ。包み隠さず想いを伝える。時には、まっすぐな短歌もいいかもしれない。

6️⃣椎名林檎「長く短い祭」:言葉の矛盾と一語の強さ。

美しく強い日本語。長く受け継がれていくものに古語がよく似合う。そして、祭は短い。さすがだ。私もこんな雰囲気の一首が詠めるようになりたい。


私が好きな歌には、メロディにも共通点があった。

景色が見えるメロディ。

耳で聴いているが、頭のなかではちゃんと写真が現れる。それは、詩を読むだけでは成り立たず、美しい計算された耳心地があってのことなのだ。

私の短歌は、直接言わずに情景で語る感覚を、できる限り大切にしている。
旅先では、どんな景色に心が動くのか楽しみになってきた。


#なんのはなしですか
#私だけなのかな

いいなと思ったら応援しよう!

コヤギ|静かに暮らす 「ふうっ」と一息つく時間に、お茶を一杯ごちそうする気持ちで。