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市川憂人『ジェリーフィッシュは凍らない』(創元推理文庫)

 新型気嚢式浮遊艇、通称「ジェリーフィッシュ」。海月から名づけられたこの機体の試験運行の最中、外界から隔絶されたこの船内で連続殺人が起こる――
 一方、ジェリーフィッシュが墜落したという知らせを受け、U国A州の女性刑事マリアとその相棒の九条漣は調査に乗り出す――
 読みながらいろんな感想が浮かんだ。架空の科学で飛ぶジェリーフィッシュを装置としているのでSFミステリとして読めなくもないな。2016年に書かれた小説だがあえて舞台を1980年代に設定しているのはPCやスマホ、GPSやDNA鑑定など現在の科学技術を登場させない配慮か。それにしても刑事たちの会話がスベっているし登場人物が記号的だなあ。あと傍点を多用しすぎてどの文を際立たせたいのかむしろよくわからなくなってくるぞ。そして最大のトリックは……「5部」を読んだかどうか本気で気になる……

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