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もう言葉はいらない

どれだけ抗っても、
時計は止まらない。
願っても祈っても
針は表情ひとつ変えない。
 
音だけが過去へ落ちていく。
 
父はそっと目を閉じた。
まるで映画を見終えたかのように、
一筋の涙が頬を静かに伝った。
 
動かない表情は、
何も語らず、
追いかけた背中が。
振り向くことはない。
 
わたしだけに、時計は進む。
選べない未来。

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