観戦しなくても楽しいスタジアムがある。長崎ピーススタジアムで見た“設計の魔法”
建築も、ゲームも、“人を動かすデザイン”でつながっていた。
『冒険するスタジアム_長崎スタジアムシティから見える未来』
まずはシリーズ第1回です。
長崎ピーススタジアムの設計には、ただ観るだけでは気づけない“冒険心をくすぐる魔法”があります。この記事では、建築とゲームの視点から、スタジアムがまるで探索フィールドのように感じられる瞬間を紹介します。
素晴らしき設計の妙。
見えるところは全部行ける____
そんな自由な探索を叶えたゲーム『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』
プレイヤーが地形や祠など気になるポイントに「行ってみたい」と思うよう、細やかに設計されたオープンワールドゲームの名作です。

「あっちには城が見える!」
「祠がある!」
「あの地形なんかありそう、気になる」
それがわざとらしくなく、実に自然。気づけば寄り道だらけ。
でもそれが、心の奥からじわじわ湧いてくる「行ってみたい」をくすぐる。
まさに、好奇心をそっと押し上げてくれる設計だと思います。
……で、長崎に最近できたピーススタジアム。
私、このスタジアムを何度か訪問して、ふと思っちゃったんです。
あれ、これって『ブレス オブ ザ ワイルド』的な設計では?
どこを見ても、気になって仕方ない!
「あっちの席からは、ピッチがどういうふうに見えるのかな?」
「ボールが真正面に飛んできそうなあの席、勇気が試されてる!!」
「建物のあの部分…もしかして併設ホテルのプール?」
「マリオンクレープ、角煮まんじゅうの岩崎本舗…お店の看板がずっと見えてるんだけど、誘惑がすごい笑」

プールからもスタジアムが見れるらしい


そこはもうスタジアム
視線が移るたびに、「ちょっと行ってみたい!」が生まれるんです。
もはや『観戦』に来たというより、『探索』に来た感覚。
ゼルダで言えば、ちょっと高いところに立って、周囲を見渡して、
「あの塔まで行ってみよう」とか「祠見つけたー!」ってなる、あの感じ。
そう、スタジアムにいながら、私は“ゼルダ脳”になっていたのです笑
そして極めつけは……滑空体験!!!
ブレワイといえば、空高く舞い上がってから滑空し、地形を見渡して、次の目的地を自分で決める探索が醍醐味ですよね。

で、ですよ。
ピーススタジアムには
__スタジアム上空を滑空するジップラインがあるんです!!笑

もう笑っちゃいました。
いや、滑空体験まで一緒って何それ!?
まさにリアル版ブレワイ。
観戦のはずが、探索になっていた。
ピーススタジアムには、「今日は何を観るか」よりも、「今日はどこから見るか」「どう回るか」「何を体験するか」を考えたくなる仕掛けがあります。
それって、まさに“冒険の舞台”なんですよね。
ゲームの世界では誰もが主人公リンクになれるように、ピーススタジアムでも、誰もが自分のスタイルで“フィールド”を楽しめる。
そんな冒険心をくすぐられる設計だと思います。
試合がない日こそ、歩き回れてサイコー!
……と、ここまで熱く語ってきましたが、
実はこれ、試合がない日にこそより強く感じたことなんです。
試合の日って、もちろん盛り上がるし、緊張感や応援の熱気も楽しい。
でもそのぶん、動線は制限されるし人も多くて、どうしても歩き回る余裕は少なめ。
その点、試合がない日は、まさに“探索し放題”
人が少なくて、自分のペースで、好きな場所をじっくり見て回れるんです。
「今日はあの席からの景色を確かめてみようかな」
「あの施設の裏手ってどうなってたっけ?」
なんならマップを埋める感覚でぐるぐる歩くこともできちゃう。
試合日しか来たことがない方には、声を大にして伝えたい。
「試合のない日のピーススタジアムもめちゃくちゃサイコーですよ!」
スタジアムという冒険フィールドを、自由にのびのびと楽しめるこの贅沢。
むしろ私の中では、何もない日こそ“ゼルダ体験度”はMAXです。笑
あなたもきっと”設計の魔法”にかかる
ピーススタジアムには、“ただの観戦施設”を超えた仕掛けが詰まっています。
誰もが自分なりの視点で探索できて、気になる場所へ自由に向かえる。
見えるところ、全部、行ける。
そんな空間、そうそうないんじゃないかなと思います。
あなたもきっと冒険がしたくなるはず。
見えるところは全部行ける。
……なんなら、見えないところまで行ける。
ピーススタジアムのすごいところ、もうひとつ言わせてください。
一般の観客では立ち入れない場所 に行けるツアーがあるんです。
選手が実際に使うロッカールーム、
ウォーミングアップ室、試合後のインタビューが行われる会場。
あの中継でしか見たことなかった場所に、自分の足で立てる。
テレビの向こう側、ピッチの外側。
そこに“行ける”体験って、ゲーム以上にリアルで衝撃的なんですよね。
見えないところに行ける、というのは、単に空間の話だけじゃなくて、
スタジアムという場所に込められた意図や構造に触れることができるってこと!
観戦に来るだけじゃ気づけなかったことに、気づくことができるかもしれませんよ。
シリーズ3回目では、実際に見学ツアーに参加した話を書こうと思います。
ハイラル城に侵入してみた、みたいな感じですね笑
次回:初めてスタジアムシティに行ったときの話
スタジアムシティのグランドオープンは2024年10月14日。
実は開業前の10月5日に、スタジアム見学イベントが開催されていました。
それに参加したときの感動を、2本目の記事で書こうと思います。
