GLAY / ずっと2人で…
「ずっと2人で…」、これを単なる甘いラブソングの枠に収めてしまうのは、あまりにも惜しい。
「最大でもあり最小でもある恋のパラメータ」私はこう説く。
境界線としての「2人」
最小の単位(Minimum)
社会や世界の喧騒から切り離された、究極的にミニマムな世界。不要な装飾や周囲の思惑をすべて削ぎ落とした先に残る、生身の人間関係の最小単位としての「あなたと私」。
最大の許容量(Maximum)
その最小単位の閉鎖空間に込められた、途方もない熱量と覚悟。相手のすべてを受け入れ、自分のすべてを委ねるという、人間の感情が到達し得る最大の領域。
単なる言葉の羅列ではなく、生々しい決意のパラメータとしてこの楽曲を捉えると、その輪郭がまったく違った形で浮かび上がってくる。
緻密に構築されたバンドサウンドや、TERU氏のボーカルの細やかな息遣いの中には、そのパラメータの揺れ動きが克明に刻み込まれています。
少なくとも私のスピーカーでもあるTangenのような解像度の高い優れたオーディオシステムを通して、ひとつひとつの音の粒や空間に広がる余韻までを丁寧に拾い上げていくと、ただの「恋文」を凌駕した、ある種の祈りや誓いのような圧倒的な質量が押し寄せてくるのではないでしょうか。
時代を牽引したロックバンドが、これほどまでにシンプルで力強いパラメータを提示し、それが今なお色褪せないことの意義は計り知れない。
