30分の会議の議事録に3時間かけていたエンジニア、タスク管理 × AI アプリを作る
2025年の10月から12月までの3か月間、大手町の銀行系オフィスにSESで常駐していました。毎日あのビル群に出社して、その案件で議事録の作成を任されていた時期があります。
30分の会議。内容もそんなに複雑じゃない。なのに、まとめ終わるまでに3時間かかっていました。
何をしていたかというと、別に難しい作業で詰まっていたわけじゃないんです。「どの発言を残すか」「どういう順番でまとめるか」を考え始めると手が止まる。ちょっと整え始めると今度は細部が気になって、誰にも頼まれていないところまで作り込んでしまう。気づいたら昼が過ぎていて、本業のエンジニアの進捗のほうが滞っている。
幸い、それで怒られたことはありませんでした。でも自分の中ではずっと引っかかっていました。「また時間をかけすぎた…」と。
たぶん、これは僕がADHDだからです
似たようなことは、議事録だけじゃありませんでした。
その少し前、2025年の6月から9月までの4か月間は、自治体向けの住民税情報連携システム——いわゆる「二重扶養対応」の開発プロジェクトに参画していました。担当は、既存のマクロファイルに実装されたVBAの改修と、その設計書の更新・修正です。
ここでもやってしまいました。設計書をまとめる際、クライアントが求めてもいないところに力を入れ込んでしまって、レビューで思いっきり指摘された。「そこはあまり必要じゃないかな」と。良かれと思って手をかけた部分が、ことごとく的外れだったんです。
マニュアルやドキュメントの作成でも、期限は分かっているのに時間配分をミスして、毎回ギリギリの完成。仕事中だけじゃなく、相手の話をちゃんと聞いているつもりが、途中で別のことを考え始めていて、気づいたら話が頭に入っていない。スケジュール管理も、昔から苦手です。
「やることは分かっている。なのに、何から手をつければいいのか分からなくて固まる」——この感覚に心当たりがあるなら、この先も読んでもらえると思います。
現状を変えたくて思考錯誤するが…
当然、何もしてこなかったわけじゃありません。Googleカレンダー、リマインダー、手帳など、いくつか試しました。
でも、どれも続かなかった。理由は、たぶんこうです。
やることをリストに書くのはいい。でも「どれから手をつければ?」「この曖昧なタスク、どうこなせば?」を考え始めた瞬間、そこで手が止まる
そもそも、アプリ、手帳を開くこと自体が億劫で、習慣にならない
タスクを登録するたびに日時やスケジュールを設定しないといけなくて、使い始めの段階でハードルを感じてしまう
リストを作ること自体はできるんです。問題はその先。「で、今どれをやるの?」のところと、そもそも「使い続ける」ところで、毎回つまずいていました。
だったら、自分が続けられるものを作ろう
そこで「使うのが習慣になるようなアプリを、自分で作ってみよう」と思い、アプリを作りました。
僕はADHDで、特に短期記憶がかなり弱い。だったら、その弱さをアプリに肩代わりさせられるような、ADHDの自分を少しでも軽くしてくれる何かを作りたい。そう考えたのがきっかけでした。
タスク管理 × AI アプリ「Focus Mode」
そうしてできたのが「Focus Mode」です。AIに、僕がいつも詰まっていたところを肩代わりしてもらう作りにしました。
今やる1件をAIが選ぶ:全部のタスクから優先度を判断して、「今すぐやるべき1件」を理由つきで出してくれる。「どれから?」で固まらなくて済む
状況からタスクを提案:今の気分や状況を入れると、具体的なアクションを提案してくれる。最新の天気やトレンドも踏まえた提案ができる
タスク分解:大きくて曖昧なタスクを、AIが小さなステップに割ってくれる。「最初の1歩」が踏み出しやすくなる
週次レポート:1週間の動きをAIが振り返ってくれる
特に一番こだわったのが「今やる1件を選ぶ」機能です。僕がずっとつまずいてきたのが、まさにここだったので。
正直に言うと、これからです
カッコいい成功談を書けたらいいんですが、正直に言います。作ったばかりで、僕自身もまだ使い込めていません。
でも、「今やる1件をAIが選んでくれる」だけで、あの数分間の"フリーズ"がなくなる手応えはあります。これから僕自身が一番のヘビーユーザーになって、育てていくつもりです。
もし、あなたも「やることは分かってるのに固まってしまう」タイプなら、一度だけ覗いてみてください。今はWebで無料で試せます。
同じところで止まってしまう人に、届くといいなと思っています。
