青い空からのおとづれ
ふと、遠くの空に想いを馳せています。
今、どのような景色が広がっているのでしょうか。
ある日、わたしが見上げた空は、
名画を見ているかのように美しいものでした。
どこまでも澄んだ青空に
まるできれいに貼り付けられたかのような、
ふわり浮かんでいる白い雲の連なり。
ゆっくりと動いているようでもあり、
それとも、止まっているようでもあり。
時計の針ばかりが気になる日々のなかで、
わたしたちはどれほどの季節を
どれほどの光を見落としてきたのでしょう。

そこにあるだけで、誰をも拒まず、
誰のものでもない広大な空を眺めるだけで
強張っていたこゝろが
ゆると、ほどけてゆくのを感じます。
流れる雲に明日を重ね、
動かぬ青に今を預けてみる、
そのわずかな時間を、一日のうちに一度くらい
持ってみるのもよいかもしれません。
ある日、空が優しく笑いかけてくれたような、
その明るい空を、どなたにも届けたくて。
こゝろを込めて。
はなまめ
