高専卒カツオさんの物語⑧(社会人編...同じ会社でも部署によって変わる環境)
第7話(新社会人編)の続き…
第8話|転機——同じ会社なのに、まるで別世界だった
■ 順調だった社会人生活
配属されてから数年、仕事はかなり充実していた。
一緒に仕事をしていたのは60歳前後のベテランの方で、「若いうちに覚えた方がいいから」と、多くの仕事を任せてもらっていた。もちろん大変なこともあったが、不思議と苦痛には感じなかった。
むしろ職場の空気はかなり良かった。人間関係で悩むこともほとんどなく、同期とも休日に遊びに行ったり、ご飯に行ったりと自然に仲良く過ごせていた。
大手企業だったこともあり、福利厚生も充実していた。長期休暇を取って海外旅行へ行くこともできたし、出社時間も比較的自由だった。服装もそこまで厳しくない。
高専時代、自分は「ちゃんと社会でやっていけるんやろか」とずっと不安だった。でも社会人になってからは、その不安を感じることがほとんどなかった。
このままここで働き続けるんやろな。
気づけば、そんなふうに自然と思えるようになっていた。
■ 親父が亡くなった日
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