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Episode 5:津波の心配よりも、普段の声かけを。本当に「安心して眠れる」場所のカタチ

防災拠点、その本当の意味

耐震診断や図面作りなど、建物としての安全性を高めていくことはもちろん不可欠です。しかし、この「しおはま」を再生するにあたって、私たちが何よりも大切にしたいのは、万が一の災害時に機能するだけの「硬い防災拠点」を作ることではありません。

建築と防災の専門家であるその方は、建物を前にして、私たちの心に深く響く言葉を遺してくれました。

「万が一の津波を心配しすぎるよりも、普段からお互いに声をかけ合える関係があること。それこそが、何よりの防災ですよ」

「今日が幸せ」と思える、普段の顔が見える関係

その言葉を聞いたとき、私たちが目指すべき場所の景色が、目の前にパッと広がった気がしました。

災害が起きたときだけ役立つ場所ではなく、日常のなかで地域の方々がふらっと集まり、「最近どう?」と顔を見合える場所。嬉しかったこと、困ったことを、お茶を飲みながら自然に話し合える場所。

そうした日々の温かい繋がりの積み重ねこそが、この集落に生きる人たちの心に「目に見えない安心」の土台を作っていくのだと思います。

「今日もいい一日だったな、明日も楽しみだな」 そうやって、みんなが「今日が幸せ」と感じながら、夜は安心して布団に入れる。私たちがこの古い旅館を再生させて作りたいのは、そんな当たり前で、愛おしい日常の景色です。

結びに:この場所から、あかりを灯す

技術的な裏付けを持って建物を守りながら、その中に通わせるのは、どこまでも温かい人のぬくもりと日常のあかり。 プロの専門家からの心強い助言は、私たちが進むべき「地域創生」の、一番大切な芯をしっかりと支えてくれました。

さあ、方向性は固まりました。 これからいよいよ、木造耐震診断や実測に向けて、具体的な作業が始まります。 みんなが安心して集まれる「私たちの基地」の完成に向けて、一歩ずつ、大切に進めていきます。


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