360度動画をYouTubeに投稿してわかった、データ容量の壁と本当の使い道
最近、DJIの360度カメラを購入し
田植え体験のイベントで撮影をしてみました。
参加してくれた方々へのアーカイブとして
最低限の編集での30分の360度動画を
YouTubeに限定公開しようとしたのですが
実際にやってみると想定外の苦戦と
いくつかの興味深い気づきがありました。
今回は、360度動画を扱ってみてわかった
「リアルなハードル」と「最適な活用方法」について
シェアしたいと思います。
これから360度カメラを使ってみたい方や
動画コンテンツの幅を広げたい方の参考になれば幸いです。
想像を絶する「データサイズ」と「アップロード時間」
まず直面したのが、物理的なデータ容量の壁です。
今回撮影した動画は「8K解像度」で「30分間」の360度動画。
パソコンでの書き出し(エクスポート)自体に
1時間かかったのはまだ許容範囲でしたが
問題はそのファイルサイズです。
なんと、30分の動画で約58GBにも達しました。
さらに苦戦したのが、YouTubeへのアップロードです。
私は通信環境としてStarlink miniを使用しているため
一般的な光回線より少し遅いという事情もありますが
夜の11時にアップロードを開始して
完了したのが翌朝の午前10時。
実に11時間もかかりました。
さらにそこからYouTube側での動画処理に1時間以上かかったため
アップロードを始めてから見られるようになるまで
半日以上を費やしたことになります。
360度動画をそのまま高画質でアップロードするのは
かなりヘビーな作業であることを思い知らされました。
360度動画は「内輪の思い出共有」にこそ輝く
苦労してアップロードした動画を見てみて
360度動画というコンテンツの性質についても気づきがありました。
結論から言うと、一般人が普通に撮る範囲では
360度動画は「内輪向けのコンテンツ」として
非常に優秀だということです。
理由は2つあります。
①撮影者が一番大きく映り込んでしまう
360度カメラの性質上
カメラを持っている自分自身が一番近くに
かつ克明に映り込みます。
そのため「自分の姿が見えても問題ない」という
クローズドな関係性に向いています。
②視聴者の「カロリー」が高い
普通の動画はただ画面を眺めていれば成立しますが
360度動画は視聴者が自分で画面をぐるぐると
動かしながら見る必要があります。
これは意外と体力を使う(カロリーが高い)体験です。
つまり、何気なく眺めるエンタメとしてよりは
「あの時のあの場所をもう一度見回したい」という
思い出の追体験としての用途にピタリとはまるのです。
一般公開コンテンツとして活用するには?
では、360度カメラはプライベートでしか使えないのかというと
そんなことはありません。
広く一般の人に見てもらうためのアプローチも見えてきました。
もし不特定多数に向けて発信するのであれば
360度のまま投稿するのではなく
撮影した360度映像の中から見せたい部分だけを
「通常の縦動画や横動画」として切り出して使うのが現実的です。
これなら視聴者のカロリーも低く、見やすいコンテンツになります。
一方で、あえて360度のまま公開するのであれば
「村の案内を実況しながら歩く」といったような
撮影者のキャラクター(属人性)を全面に押し出した企画が
向いていると感じました。
ただし、属人性が強くなるため
公式アカウントや組織のアカウントよりも
個人チャンネルとの親和性が高いと言えそうです。
まとめ:目的を持った使い分けが鍵
今回、初めて30分間・8Kの360度動画をYouTubeに投稿してみて
データの取り扱いの難しさを痛感しました。
しかし、一度投稿してしまえば
YouTube上でぐるぐると視点を変えながら楽しめる体験はやはり面白く
新しい可能性を感じます。
参加者向けのアーカイブなら「360度のまま限定公開」
広く発信するなら「縦・横動画に切り出して編集」
属人性を活かせるなら「個人の実況コンテンツとして公開」
このように、目的に合わせてアウトプットの形を変えることが
360度カメラを使いこなすコツなのかもしれません。
皆さんも機会があれば、ぜひこの
「重くてカロリーの高い、だけど面白い」360度の世界を
体験してみてください。
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