抗がん剤1回目で心が折れかけた
手術の前に、私は抗がん剤治療を受けることになった。
私の乳がんはルミナルB。
最初の病院ではタイプの判定が難しかったけれど、自分が働く病院で再検査を受け、ホルモン受容体がうっすら陽性と分かり、ようやく治療方針が決まった。
少しホッとした反面、「うっすら陽性」という言葉には少し複雑な気持ちもあった。
腫瘍は乳頭のすぐ下にあったため、抗がん剤で小さくしてから手術へ。
その頃から「全摘になるだろう」と言われていて、
部分切除の選択肢はなかった。
治療はddEC療法。
2週間ごとの抗がん剤だった。
1回目が終わった時のことは、今でもよく覚えている。
倦怠感。
食欲不振。
そして翌日に打ったジーラスタ。
父も同じ薬で骨の痛みが強かったと言っていたけれど、私も例外ではなかった。
筋肉痛とは違う。
体の骨が内側からギシギシと痛むような感覚。
早々にロキソニンのお世話になった。
そして何より思った。
「これをあと7回もやるの?」
その時は、本気でそう思った。
2回目の治療を受けるのが怖かった。
そんな時、がん友に弱音を吐いた。
「これ、この先もっとしんどくなるよね?」
すると返ってきた言葉は、
「大丈夫。私は最初が一番つらかったよ。」
正直、信じられなかった。
抗がん剤は蓄積するんだから、どんどん苦しくなると思っていた。
実際、回を重ねるたびに副作用に悩まされている患者さんたちを見てきた。
でも、その言葉を信じて2回目を迎えた。
前回の反省を生かして、
頭皮冷却のためのロキソニン、
吐き気対策のノバミン、
温かいお茶、
カイロ。
とにかく、抗がん剤投与後はハイドレーションをかけるために水をたくさん飲んで、おしっこをいっぱい出すようにした。
できる準備は全部した。
さらに今回は、PET-CTで転移がないことも分かっていた。
身体だけじゃない。
気持ちの準備ができていたことも大きかったのかもしれない。
もう一つ変えたことがある。
ジーラスタは翌日に病院へ注射に行くのではなく、ボディポッドを選択した。
抗がん剤投与日に装着しておくと、約27時間後に自動で薬が投与される。
治療でつらい時に、注射だけのために病院へ行かなくていい。
これは本当に助かった。
もちろん費用は少し高くなる。
でも、私にはその価値があった。
そんなふうに、一つずつ工夫しながら、
気がつけばddEC4クールを終えていた。
次は、**パクリタキセル(PTX)**が始まる。
そこからはまた、違う種類の大変さが待っていた。
