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【胎児初期スクリーニング】何を見てるの?超音波検査士の立場から解説


【はじめに】

私は超音波検査士として胎児スクリーニングに携わってきました。
日常的に検査を行う立場ではありましたが、検査結果の説明や診断は医師が担当するため、本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としています。
また、胎児スクリーニングの評価方法や説明内容は施設によって異なる場合があります。
この記事では、胎児スクリーニングで実際にどのような項目を見ているのかを中心に、できるだけ分かりやすく解説していきます。

※本記事は医療機関での説明や診断に代わるものではありません。

【胎児初期スクリーニングの基準・項目について】

胎児初期スクリーニングは、一般的に妊娠11週0日〜13週6日という限られた時期に行われる検査です。
胎児スクリーニングについて調べていると、「FMF認定」や「FMF基準」という言葉を目にすることがあります。
FMF(Fetal Medicine Foundation)は、英国に本部を置く胎児医学の国際的な団体です。
胎児スクリーニングにおいて、
・NT(胎児後頚部浮腫)
・鼻骨
・静脈管血流
・三尖弁逆
などの評価方法を世界的に標準化するための教育や認定制度を行っています。

なぜFMF基準が重要なの?

例えばNTの計測は、
「首の後ろのむくみを測るだけ」のように見えて、実際には非常に細かいルールがあります。
・赤ちゃんの向き
・拡大率
・計測する位置
・画像の質
などが適切でないと、正確な評価ができません。
そのためFMFでは、検査者が一定水準以上の技術を持っていることを確認するための認定制度や品質管理が行われています。

FMF認定があると何が違うの?

FMF認定があるから絶対に正しい、認定がないから間違っている、というわけではありません。
ただし、
決められた基準で評価している継続的な品質管理を受けている国際的な基準に沿っている
という点で、一つの目安になると考えられています。

FMF基準で見ている主な4項目

英国のFMF(Fetal Medicine Foundation)の基準に基づき、主に以下の4項目を評価します。

① NT(Nuchal Translucency:胎児後頚部浮腫)
赤ちゃんの首の後ろに見える透明なスペース(むくみ)を測定します。
NTの増加は、
・ダウン症候群(21トリソミー)
・18トリソミー
・13トリソミー
・先天性心疾患
・一部の遺伝子疾患
などとの関連が知られています。
ただし、NTが厚いからといって必ず異常があるわけではありません

② 鼻骨(Nasal Bone)
鼻の骨が正常に確認できるかを評価します。
ダウン症候群などの胎児では妊娠初期に鼻骨が見えにくいことがあるため、リスク評価の指標の一つとして用いられています。

③ 静脈管血流(Ductus Venosus)
胎児の重要な血管である静脈管の血流パターンを評価します。
血流に異常がみられる場合、
・染色体異常
・心疾患
などとの関連が示唆されています。

④ 三尖弁逆流(Tricuspid Regurgitation)
胎児の心臓にある三尖弁の血流を評価します。
逆流がみられる場合には、
・染色体異常
・先天性心疾患
などの可能性が高くなることがあります。

【異常あり=染色体異常確定ではない】

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