Own Business きっとおいらだけが気にしてる事 [旅をする音楽]
よく"ワークソングやフィールドハラー等から田舎で生まれたシンプルな
ブルース。人々の都会への移動により、都会で進化した"って話を見聞き
します。
それもあるだろうけど、おいらは逆に19世紀に人から伝え聞く都会のモダンな音楽を、楽器らしい楽器を持たない田舎の者が音楽を削ぎ落として誰でも歌の内容が覚えやすく、誰とでも演奏し合えるスタイルで、即興でも歌える12小節 3コードの音楽を作ったと考えてます。
この動画の様に少人数で演奏し歌いダンスなどで楽しむ為に削ぎ落したと....
唐突ですが英語授業のおさらいデスー
Businessの語源は Busi に Ness がくっついたのではなく Busy に Ness がくっついたもの。だから Busyness と言う文字を翻訳すると[忙しさ]と出てきます。Busyness から発展した言葉 "Business"は仕事・商売・事業だけでは無く、飛躍した考えで日常使われる言葉にもなりました。
"Ain't Nobody's Business (But My Own)"
"Mind Your Own Business"
"Ain't Nobody's Business If I Do"
お前は自分の事だけ考えとけ とか ほっといてんか 的な言葉です。
で、この "Business" という言葉はかなり古くから使われた言葉でおいらが今まで聴いたきた Blues R&B R&R Jazz Folk Caribban Afro ....沢山の音楽の曲のタイトルに "Business" と付くものがいくつかあります。
先ずはアメリカでよく聴かれる曲達。暇な時に聴いてみて下さい。
この"Business"という言葉には、何故か似たようなメロディがついてます。変わった所ではジャマイカにこんな演奏があります。
Cedric “Im” Brooks & The Divine Light:Nobody's Business
"Business"という言葉とメロディが海を渡った様です。
ここからが本題デスー
レコード(SP)も電波もない時代、時間をかけて海を越え、アフリカまで渡った言葉とメロディです。実に豊な音楽や文化が18〜19世紀の期間中に航海したものです。シエラ・レオネとリベリアで"パームワインミュージック"に進化する前の音楽の話デスー!
シエラ・レオネとリベリアってど〜こか? 探してみて〜


African Elegant: Sierra Leone's Kru/Krio Calypso Connection
[特徴/カリブの影響も聞き取れること]
Sierra Leone シエラ・レオネ:1792年にイギリスの奴隷廃止運動により出来た奴隷定住地時代からイギリスの植民地時代を経て1962年独立
Ebenezer Calender And His Maringar Band:Nobody's Business But My Own
ライナーの内容には一曲についての解説はありませんでしたが、作者の特徴が書かれていました。
[カリブ海のカリプソと同じように、カレンダーの歌は新聞の社説欄とゴシップ欄を合わせたようなものである。
バスで嫌な目にあった話から、世間への意見、人生についての考え、そして陽気で少々無頼漢的さらにダブルミーニング(意味深な言葉遊び)に満ちた個人的な歌まで、さまざまな内容を歌っている。]
とにかく 放っておいてくれ!と言う事なんでしょう(笑)

Songs Of The African Coast: Cafe Music Of Liberia
[特徴/アメリカそしてカリブ地域の音楽との繋がりや影響も聞き取れること]
Liberia リベリア:1816年、アメリカ植民協会が奴隷アフリカ帰還計画し、1822年 アフリカ帰還者の為に居住区を建設した地が国家に。1847年にアフリカで2番目に独立した国。
アメリカで体験した教会音楽,ブラスバンド(軍隊)音楽,アメリカの民謡,ミンストレル音楽,ダンス音楽 等 アメリカ文化がリベリアへ移植された様な
新しく作られた国です。
The Greenwood Singers:People Go Mind Your Business(人のことは放っておけ!)
ライナーの内容
この曲以降は、モンロビアのグリーンウッド・シンガーズによる演奏です。
リーダーはジェイコブ・A・ブラウン。彼はリベリアを代表する興行師(インプレサリオ)であると同時に有力な新聞人でもありました。歌の内容は題名どおりで、「人のことに口を出すな」というものです。
方言で出てくる言葉だけ補足すると、
hobojo=尻軽な女
wabaja=「いい娘」「良家の娘」 を意味します。
周りの忠告を聞かずに厄介な女性を好きになってしまったんでしょうかねぇ〜
シエラ・レオネ、リベリアに帰還した者達によりアメリカ〜カリブの島々経由で、英語の音楽も渡りました。リベリアのCD(LP)の1曲は、後にDave Van Ronk デイヴ・ヴァン・ロンクがカバーしています。
デイヴさん、リバイバルフォークソングブームで活躍した方なので、この曲に古いアメリカを感じたんでしょうか。先祖帰りじゃ無いけど、リベリアのレコードを聴いて、歌詞も変えずに歌っています。ダンスミュージックだった演奏はフォークソングになり、こじんまり纏まっちゃいました。
デイヴさん このアルバムにアメリカを感じたのは、きっとこの曲がきっかけだと思われます。
You Promised To Marry MeとLeadbellyのGoodnight Irene
ライナー内容
このラブソングは、民俗音楽研究者にとって興味深い問題を投げかけます。メロディは、レッドベリーが歌った「Irene」と驚くほど似ています。レッドベリーは「Irene」は自作だと主張していましたが、その旋律自体は19世紀末のアメリカの流行歌に由来する可能性もあります。
この曲がリード・ベリーから影響を受けたのか、それとも別の共通のルーツを持つのか、あるいはグリーンウッド・シンガーズがリード・ベリーのレコードを耳にしていたのか.......
その答えは、おそらく永遠に分からないでしょう。
きっと昔からあっても不思議ではないのでしょうね。
この曲のメロディも似ている様に聞こえて来ます。A Gay Caballero
シエラ・レオネ、リベリアの音楽は"カフェミュージック"と呼ばれ、後にガーナで流行る パームワインミュージックの元になっています。
All Fo' You と言う曲はガーナの E.T.Mensah(E.T.メンサー)がモダンに演奏しています。
11. All Fo' You(すべて君のために)
ライナーの内容
内容はかなり大げさですが、比較的分かりやすいカフェ・ソングです。
「ハンマーで俺の頭を殴り、カミソリで喉を切った」という歌詞は、激しすぎる愛情表現。一方で、「君をアメリカへ送ってあげる」 「必要なものは全部買ってあげる」という献身も歌われています。
この激しい歌詞内容をモダンにアレンジしてます(笑)このハイライフも後にジュジュ,アフロビートへと進化し世界に飛び出して行きます。
アフリカからアメリカに渡り、アメリカからカリブを経由してアフリカに戻って来た人と音楽に言葉。大西洋 カリブの島々に停泊しながら、何度も往復した英語を話す商人や黒人船員達が、各々の港のカフェ(酒場)で伝え広めた文化は、西アフリカから中央アフリカへ広がります。
世界がどんどん狭くなる様子が見れて大変面白いデスー!
最後にちょっと面白いメロディの曲紹介で終わります。
コード進行もモダンで面白いメロディだと思います。
少しだけOb-La-Di,Ob-La-Daやアメリカ民謡を連想してしまいます。
17. Nana Kru(ナナ・クル)
ライナー内容
この曲は、新しく制定された二つの法律を題材にしています。
(a)これまでの「伝統的な結婚」は認められなくなり、これからは2ドル50セント(当時リベリアでは米ドルが使用されていた)を支払い、「政府公認の教会」でキリスト教式の結婚をしなければならない。
(b)男性は妻を一人しか持てなくなった。しかし歌では、「そのうち男女の揉め事(man-woman palaver)になるだろう。いつか彼は法律を破ることになるからだ」と皮肉っています。
こう言う所から早く西洋化を目指したんでしょうが....
アフリカだからなぁ...
