金準備を売却した? Bloomberg vs インド中央銀行
Bloombergは、独自調査の結果として、5月22日までの2週間にインド準備銀行(中央銀行)が金準備を焼く120億ドル売却し、75億ドルの外貨資産を購入した可能性が高いと報じました。
The Reserve Bank of India likely sold gold reserves worth roughly $12 billion in the two weeks through May 22, while buying $7.5 billion of foreign-currency assets, Abhishek Gupta, BE’s senior India economist, wrote in a report.
中東情勢の不安定化で、インドは経済危機、通貨危機に見舞われているため、その防衛資金として金準備を売却して、流動性の高い外貨準備の確保を優先していることには違和感がありません。
ただし120億ドルといえば、現在の市場価格で80トンを超えます。これを2週間で売却したとすれば、5月の金相場の値動きは静か過ぎたのではないかと疑問もあります。
この報道に対してインド準備銀行は、「誤報」とのプレスリリースを出しました。最新の統計では、金準備資産は880.52トンで変わりないとしています。

たしかに過去4週間は880.52トンで変わっていないというのが公式統計になります。ただし、直近データは4月24日のため、Bloombergが売却した可能性を報じた5月分の統計ではありません。

Bloombergは、インド準備銀行が報道が「正しくない」と否定した事実のみを報じて反論していませんが、5月の統計待ちの状況になります。
India’s central bank said a report that it’s selling gold is “not correct,” pointing to data showing its physical stock of gold has remained unchanged.
インド準備銀行がここまで明確に誤報を指摘した以上、大規模売却が行われたのか慎重な評価が求められますが、インドの経済環境からは120億ドルという金額の是非は保留するにしても、金準備の売却行動そのものは何ら違和感のない動きです。

(画像出所)https://x.com/PIBFactCheck/status/2062053440512286889?s=20
【参考】
(Bloomberg)
RBI May Have Sold Gold to Save FX Reserves, BE Analysis Shows
(Bloomberg)
India Central Bank Says Report on Selling Gold Is Incorrect
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