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海の見える駅⑦|国府津駅

 国府津駅(こうづえき)は行った事がなかったが、名前だけは知っていた。平塚駅からの新幹線に乗るため小田原駅に向かう時、途中の国府津駅止まりの列車があるからだ。国府津駅止まりの東海道線に乗ってしまうとその駅で小田原方面の列車に乗り換えなければならず、なぜ小田原まで行かないのか、なぜ国府津までしか行かないのか疑問に思っていた。そのため小田原方面へ行く時は時刻表で必ず行き先を調べるようになった。
 国府津駅の歴史は古く、開業は1887年である。その2年後の1889年には国府津駅から御殿場駅、沼津駅を経由して静岡駅まで開通したが、国府津駅から御殿場駅までは勾配がきつく、国府津駅で機関車を連結すると必要があった。そのため国府津駅は機関車の基地として重要な役割を果たした。一方で御殿場ルートは時間がかかることから熱海方面も延線し、1934年に丹那トンネルの完成とともに熱海ー沼津間が開通し、これまで国府津ー御殿場ー沼津間だった東海道線が国府津ー熱海ー沼津間が東海道線に変更された。

 先日の小田原から平塚に帰る際、東海道線の車窓を眺めていると国府津駅付近で相模湾が見えてきた。
 そもそも海の見える駅の定義は何だろうと考えた。イメージとしては駅自体が海の側、◯◯で一番海に近い駅を想像するが、名前の通り、駅から海が見えれば良いのではないかと勝手に解釈し、国府津駅に行ってみようと計画した。
 平塚駅から小田原方面への始発列車に乗り、朝5:44には国府津駅に到着した。辺りは真っ暗であった。そのためホームから海は確認できなかった。

東海道線列車と御殿場線列車

 日の出でまで1時間ほどあったので、とりあえず国府津海岸まで行く事にした。国府津駅から国府津海岸までの間には国道1号線と西湘バイパスが走っている。

西湘バイパス

 海岸で朝日の写真を撮った後、本当に国府津駅から海が見えないか確認するため、駅に再び戻った。結局、車窓から見えていた海はホームのフェンス越しである事がわかった。平塚方面に戻るためには改札口から跨線橋を渡って5番ホームに行く必要があったが、跨線橋の窓からも海が見える事もわかった。

ホームから見た朝日
跨線橋の窓から見た朝日

 国府津駅が海の見える駅として紹介している本は見た事がない。平塚へ帰る列車の中、国府津駅が本当に海の見える駅なのか複雑な気持ちになった。

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