ハッピーライティングマラソン#41|もし10年前のあなたに、今のあなたがアドバイスするとしたら
本田健さんのハッピーライティングマラソン、初参加いたします!今は思春期で話をしてくれない息子とのエピソード。
妊婦に夢の国は過酷
10年前に私は二人目を妊娠していた。
少し早めに産休にはいる。
仕事から解放され、愛する息子と時間がすごせる。スケジュール帳はプールや夏祭り、楽しい予定で埋まっていた。沢山思い出を作りたい
最初のイベントはディズニー!
会社の福利厚生でチケットをゲットした。
しかし最初こそはしゃいでいたが、夢の国は妊婦には過酷。
乗り物にしゃがんで乗るのが地味に辛い。
張り続けるお腹。でもまだ一応安定期だし。
息子の笑顔見たさに我慢してしまった。
家に帰って横になっても張りが治らない。
やばいな。
息子が保育園に行った隙に病院にいった。
切迫早産と言われる
「切迫気味です。入院ですね。」
医師に言われ、かぶせるように私はいった
「自宅安静でお願いできますか?」
即断られた。
入院準備をしながら涙がでた。
息子には仕事が忙しくていつも寂しい思いをさせていた。保育園の盆踊り会も引き継ぎがあっていけなかった。
お兄ちゃんになる前に、二人の時間を沢山過ごしたかったのに。
お腹の娘を危険にさらした不甲斐なさ。周りに迷惑をかける申し訳なさ。色々な気持ちが入り混じってとにかく自分を責め続けた。
そもそも息子は私なしで寝れるのだろうか。
甘えん坊のあの子を一人にしたくなかった。
息子が泣かないか心配だった
夕方になって夫と息子が病院にきた。
「ごめんね。ママ、入院になっちゃって」
泣くかなぁと心配だった。
息子は真っ直ぐに私をみていった
「大丈夫。オレがついてるから。安心して」
そういって手の甲に優しくキスをした。
王子様みたいに強くて頼もしかった。
いつの間にか大きくなったな。
でもね。私は見てしまった。
別れ際、バイバイとエレベーターの扉が閉まる時、口元にグッと力を入れたのを。
ああ。あの子は泣くのを我慢してるんだ。
私の王子様は、大切な人を守るため強くなろうとしてくれた。
狙われたデザートプレート
入院中は、毎日保育園後に遊びに来た。
その日あった事を話して、病院の夕食のデザートプレートを平らげて帰る。
休日も昼時にきて、昼食のデザートプレートを平らげ、二人で絵本を読んだりひらがなの練習をしたり、私のベッドで昼寝したり。
お土産にもってきた、虫かごいっぱいの蝉の抜け殻に夏がきたんだなぁと感じた。
プールも夏祭りもいけなかったけど、穏やかで笑顔が多い時間だった。デザートプレートはすごく食べたかったけど。
その後しばらくして無事に娘を、出産できた。
10年前の私に伝えたい
10年前の私よ。
息子との思い出に、特別な経験はいらないのかもしれない。ただのありふれた毎日、母が隣にいる毎日、そっちの方がよっぽど重要なのだ。
あの子にとっての宝物は、元気なママとせみの抜け殻だったりするんだから。
そしてミート・ミッキーで、ミッキーマウスにお腹を撫でられたら安産だという話しを信じすぎない。二人目は切迫になりやすい。自分の体調管理をするのはいつだって自分だと忘れてはいけない。
