中央線百景⑩「西荻窪」
立川を起点に東へ向かいます。今回は西荻窪編
1997年春。別冊宝島の企画で初めてホームページを自作した。とくに目玉となるようなコンテンツはなく、ダラダラと日記をアップする程度だった。
ところが、ほどなくすると日記を読んだという善福寺さんという方からメールが来るようになる。ネットリテラシー皆無の当時は個人情報だだ漏れの日記を書き散らしていた。おかげで善福寺さんは僕についての情報にかなり詳しい様子で、個人的に会いたいと申し出てきた。
7月に入り、ついに善福寺さんと西荻窪で対面することになった。一度電話で話した感じから勝手に同い年(当時28歳)くらいの方だと思って、待ち合わせの場所にいた若い男子に声をかけたら「違います」とのこと。なんと横にいた熟年リーマン風の男性が善福寺さんだった。
さっそく善福寺さんおすすめの居酒屋さんMへ。めったに飲めない鷹勇や善新鳥といったレア物の大吟醸をいただく。いや、これがもうどれを飲んでもとてつもないうまさ。参った。と、思ったらやっぱり値段もほうも張っていましたが…。
善福寺さんは競走馬治療用のレーザー機器の販売を個人でしている方で、地方競馬の調教師さんとも随分つきあいがあり、興味深い話がきけた。インターネットで地方競馬を盛り上げるための窓口的な役割もこなしているらしく、ちょっとした相談みたいなものも受けた。
2次会は善福寺公園近くにある善福寺さんのご自宅におじゃまして、美人の奥様の手料理をいただきながら、またも大吟醸をいただく。途中で別冊宝島の担当編集者ゴトゥも合流し、深夜まで。あれがネットを通じてリアルで交流した初めての経験。不思議な夜だった。
