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花粉前線ど真ん中の東北ツアー2 仙台、松島へ

 私は暖かい所が好きだ。でも仕事先は会津の山の中、青森の南部町、北陸三県など豪雪地、寒冷地が多かった。
仕事も建築現場だ。冬場、東北の田舎町だと行き帰りにも苦労する。
青森の南部町、午後6時過ぎると路面が凍結しだす。路面が光ってくる。
現場から乗ったタクシーの運転手が言う。
「凍り始めが滑るんだぁ、滑ったら運が悪いとあきらめてぇ」と笑う。

 体感温度だが、同じ温度でも青森では体が芯から冷えてくる。会津の豪雪地帯は雪が多いがそれほど寒くはない。
時期にもよるけど、冬の東北、風が強く吹く。雪より強風で電車が止まる事が多い。

 季節は冬、とある東北のローカル駅、夕方5時を過ぎると主婦だろうと思える女性駅員も、夕飯の準備のため帰宅する。無人となった駅に一人取り残された私。
 外は雪が振りつづく。電車は2時間に1本、薄暗い蛍光灯が灯る待合室、石油ストーブの火が赤く壁に照り返している。

 待合室には沢山の本がおいてある。私設文庫なのだろう。私は本を1冊手に取った。戸川幸夫さんのジュニア文庫だった。
暇潰しと寒さを忘れるために本を読み始めた。思いのほか戸川幸夫さんが書く犬の話が面白く、知らずに時が流れる。

 電車が来たが、読み終わってない。おそらくこの本は廃刊だろう。
悪いと思いつつ、ポケットに入れて電車(ディーゼルエンジン)に乗り込む。今度来たときに返そう。
 車内は時間も遅く、地元の人間が3人乗っているだけだった。
それでもシートは暖かい。この電車に2時間近く乗って、新幹線の止まる駅まで行く。

 車窓は真っ暗だった、そして鏡になって自分の顔を写している。
自分の表情に一抹の不安がよぎる。私は帰れるのだろうか?
 しばらく走って、無人駅に止まる。単線なので、下りの電車のすれ違いを待つ。
 外が静か過ぎる。弁当もない、あるのは缶コーヒーとダース(チョコレート)だけだ。スマホは圏外。
「寂しすぎる」
これが私の東北出張の一コマ。

仙台へ
 2024年3月16日、本日も風が強い。しかし気温はすでに15度。暖かい日だ。蔵王のつるや旅館前で、相談して直ぐに仙台へ向うことにした。
レンタカーのインプレッサだが、5人の大人が乗っている。私、妻、息子、娘1,娘2。
スバルの自動運転は性能がいい、コーナーでの挙動が安定している。それでもリアシート大人3人にはGが来る。キツいのだ。

つるや旅館前で相談

山形のワイン
 移動途中、道の駅に寄る。かなり大きな道の駅で、山形ワインのコーナーがあった。
ここ数年、ワインをよく飲む。毎年キャンプに行く山梨は甲州ワインなど、ワイナリーが多い。同じ様にここ山形もワイン県だった。
調べるとブドウの生産量は全国3位、ワインの生産量は全国4位。
山といい、果樹園といい山梨に似ている。

道の駅で各種取り揃え

ワイン生産量
1位神奈川県
2位山梨県
3位長野県
4位山形県

国産ぶどうのみを原料とする「日本ワイン」の生産量
1位山梨県
2位長野県
3位北海道
4位山形県

デラウェアのワイン
 バイデン米国大統領、このお爺さんの地元がデラウェア州だ。そしてそこが発祥の地となるデラウェア葡萄。国内生産1位は山形だ。
デラウェアのワインが沢山あるので、2本ほど買う。
まろやかな口当たりなので、冷やして飲めば酔えるジュースだ。

デラウェア ワイン1
デラウェア ワイン2

 車窓から広がる果樹園を見て、同乗していた息子が含蓄を言う。高校時代、英語は赤点ギリギリだが、社会と歴史は満点だった男だ。
ラ・フランスって、フランスで栽培してないんだぜ」

 息子が言うには、ラ・フランスを栽培しているのは日本だけだという。
ラ・フランスは栽培が難しく、結局栽培を諦めたフランス。そのフランスで絶滅寸前だった苗を日本に持ち込み、我慢強く研究して栽培し続けた日本。そして成功した。そのうち約8割が山形県で栽培されている。
凄いなぁ日本(山形)と思う。

 同じように銀杏も日本にしかない。これも中国から入って来たイチョウの木、その実である銀杏を食用とするため、育て続けた結果だ。イチョウの木は他国では絶滅している。
 植物を育てる、守る努力。その結果、美味い果物が日本には沢山ある。どこかの国だが、苗だけ盗んでも同じ物は出来ない。

美味い物を求める
 サンドイッチマンのお勧めの油揚食べる。
宮城県に入る。 定義山のとうふ屋さんで名物「三角あぶらあげ」を食べる。
これって、特産の七味にんにくをかける。これで美味さが倍増する。
かけ放題だが、お土産もある。これを群馬のモツ煮にかけても美味いと思う。

あぶらあげ、人気だった

 本日の予定、松島観光と牛タンを食べることだが、まず牛タンを食べようと、仙台文学館横の「たんや善治郎」へ向かう。
 土曜日の午後1時、20分待ちで入れた。
美味い。柔らかいので老人向きだ。薄い固い牛タンもいいが、これも美味い。人気なのもわかる。
個室だったが、そこに宮城のこけしが飾ってあった。

私はハラミを混ぜている
たんや善治郎に飾ってあったこけし
自宅の鳴子こけし、首を回すとキューと鳴る
作者は須貝国男さん

こけし
 宮城の鳴子のこけしが、何故か家に1つある。
こけし、江戸時代後期、東北地方の温泉地のお土産として作られたのが発祥といわている。
宮城には「鳴子こけし」「遠刈田こけし」「弥治郎こけし」「作並こけし」「肘折こけし」の5系統がある。東北に伝統こけしは12系統ある。


松島

 観光地松島へ午後4時に到着した。遅いので人が減っていて良かった。しかし外国人が多い。昔行ったことのあるフィンランドと似ている。
リアス式海岸だ。風もさらに強くなり、気温が下がってきた。

松島湾 

 仕事の都合で今日帰宅する息子を仙台駅に送る。
息子からLINEが入る。
「駅構内の善次郎、鬼行列で打ち切り」

仙台ではビジネスホテルが高騰
 アパホテルなど軒並みビジネスホテルが高騰していた。シングル素泊まりで12000円だという。蔵王の温泉旅館のつるやが夕食、朝食付きで19000円。これと比較しても、外国人ファースト過ぎると思う。
交通の便のいい観光地は今後さらに高騰するだろう。

 もったないないので、娘1のマンションで1泊することにした。寝具はないが、持参したシュラフで寝る。

 深夜の地震で目が覚める。少し不安になるが眠気が勝った。
明日は石巻へ。


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