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虫嫌いを克服させる千本ノック 298本目 ダビドサナエ(David早苗蜻蛉)のメス

もう4日前になる北鎌倉での昆活最終段階。

慶長寺から北鎌倉駅へ向かう。線路と道路が交差したすぐ先に行きのときに曲がった小川があった。ここだったんだ。

その手前のベンチで少し休み、キャロットジュースも飲む。アオスジアゲハがハルジオン(かヒメジョオン、多分前者)にしつこく吸蜜に来ていたので、しばしおつきあい。

あわよくばイシガケチョウを再びと少しだけ川上へ歩みを進める。

あ、蝶!

うーん、あれはヤマトシジミのオスではないな…

ルリシジミのようだ。

その2分とちょっと後。トンボ発見!

行きにもチラッと飛んでいるのが見えたが、一瞬のためどんなトンボかさっぱりわからなかった。

50mmの広角端から200mm(35mm判換算400mm)の望遠端へズーム。

デジタルテレコンでさらに倍。

別角度で。あとでどこが同定ポイントになるかわかったものではない。

目にピントを合わせるのが基本だが、尾端も撮っておきたい。

胸の横から見たところも撮りたかったがこれが限界だった。いや、そこをなぜか撮ろうとしなかったか。あとで気づくが、虫塚に着いた頃にはすでに熱中症になっていたようで、体調がめちゃくちゃ悪くなっていた。そのせいではないかと思う。

サナエトンボの仲間は背中の上の模様が同定ポイントの一つになっていたことは、以前調べたことがあったので覚えていた。そのためそのあたりを撮る。

ここねぇ。

なんか、人面にも見えてくる。右側がなにか負傷しているようだけど。

結論を先に言うと『日本のトンボ』(私が持っているのは2012年発行の初版だが、リンクは最新版にはった)で調べたのだが、この模様をもつものはダビドサナエ属Davidiusのみになる。そして、日本にいるダビドサナエ属は3種のみで、神奈川県に限定するとダビドサナエとクロサナエだけであり、腹部の特徴からダビドサナエとわかる。

ちなみにダビドサナエ属のもう1種モイワサナエは初めての北海道旅行で撮っている

本に出ているのはこっち向きだけど(調べるときは頭の中でひっくり返すのが難しければ、本の向きを逆さにすればいい)。

顔の正面が決め手になることもあるので、撮っておく。

結果的に、この日の北鎌倉での虫の写真はこれが最後となった。

同定するのに最初は『くらべてわかるトンボ』を使い、それでも埒が明かないので『トンボハンドブック』も使ったが、やはりスッキリせず。ダビドサナエのメスが一番近いよなあと思うのだが、グーグルレンズではダビドサナエと出た後、追加の質問でオスメスどっちと尋ねたら、オスだと答えやがった。

ダビドサナエのオスだとすると尾端の特徴、交尾器の形が明らかに違う(※)。

そこで『日本のトンボ』を引っ張り出して、すでに述べたように調べて、確定させた。最初から全種載っている図鑑で調べるとド素人は(すぐに該当する似た様な種を探せなくて)えらい目に遭う(ことが多い)が、最後に細かく調べるにはやはり役に立つ。分布域が60%も更新されているということもあるし、改訂版買おうかなと思っちゃった。

なお、撮影はOM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO。

北鎌倉、かなり歩いた割には思ったより虫見られなかったなあというのが正直なところだったが、こうして振り返ってみるとうちのまわりでは見られない種が多く、とても充実していた。

今度いつ鎌倉に行こうか迷っているところである。


(※)初めて撮ったダビドサナエの写真がオスで、まさにその特徴を捉えていた。



$${\textit{Davidius nanus}}$$


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[こども昆虫センモン学校] - 虫嫌いを克服させる千本ノック



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