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『イスラエルについて知っておきたい30のこと』早尾貴紀

イスラエルはどのようにして作られたのか、どんな国なのか、そして今はどうなっているのか。今年(2025年)初めの時点での最新の情勢も含めて、イスラエルの実像を俯瞰的に説明する一冊です。

表題の通り全30の節から構成されていますが、それぞれが小分けされたテーマと言う訳でもなく、全体としての文脈の流れで書かれています。

時折私情に流されそうな箇所はあるものの、基本的に歴史を踏まえた事実が列挙されています。イスラエルやユダヤについて、これまでそれなり知ろうとして来たつもりの私にとっても、新たに知り得たことは多く含まれていました。

改めて思うことは、イスラエルなる国によるに執拗な蛮行のどうしようもない悪質さと、それを黙認するどころか直前・間接に支援さえしてしまっている諸外国の愚かさです。その一方で際立つのが、パレスチナの強いられている悲惨な、あまりにも絶望的な状況です。

イスラエルを助長させている諸外国の中には、残念ながら日本も含まれています。昨今の新聞やTVを見ても、イスラエル側の一方的な発表を受け売りにしがちで、結果的に暗黙の意識操作を行なっていると言っても過言ではないでしょう。かつて大本営発表を垂れ流していたことへの反省は、どこに消えてしまったのでしょう。(かと言って、マスコミすなわち悪と短絡的に決め付ける風潮もどうかと思いますが。)

この著者のように、客観的事実を分かりやすく伝えた上で、考えることを読者に促すのは、あるべき姿だと思います。

[2025/10/07 #読書 #イスラエルについて知っておきたい30のこと #早尾貴紀 #平凡社 ]

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