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私が子どもの“お手伝い”を断れない理由。

こんにちは!
元保育士で、3児ママのトド子です😊


夏休みになると、学校から“お手伝い”の宿題が出ることがありますよね。


その宿題を見るたびに、
私は思い出すことがあります。


子どもの頃、一度も母に褒めてもらえなかった"お手伝い"のことを──




子どもの頃のお手伝いと言えば、
私にはちょっと苦い思い出がある。


ずーっと胸の奥に居座っている、悲しい記憶。



私の母は、専業主婦だった。


子どもは兄・私・妹の3人。

父は子煩悩だったけれど、【ザ・昭和の男】で
家事はなんにもできなかった。


子ども心に、私から見ても、
家事と子育てで母はいつも忙しそうだった。


だからと言って、私は率先して母の手伝いを
する子ではなかったし、察しが良くて
要領の良いタイプでもなかった。


おまけに母から
「これ手伝ってくれへん?」と言われても、

「え~~今テレビ見てるのに~~」と
ふてくされるような子だった。

「もうあんたには頼まん!」

と言われることも何度もあった。




それなのに、母が買い物に行くと留守番中に
私は“サプライズお手伝い”をした。

洗濯物を取り込んで畳むのだ。

普段よく頼まれたお手伝いだったから。


母をびっくりさせたかった。

「ありがとう。」

「助かったわ。」

そんな一言が聞きたかった。


ただ、それだけだった。



でも、返ってきたのは

「ありがとう」

ではありませんでした。

「二度手間になった。」

「よけいなことせんといて。」

その言葉を聞いた瞬間、

胸がギュッと苦しくなったのを、
今でも覚えている。


母の中ではまだ洗濯物を取り込むタイミング
ではなかったのだ。


洗濯物が乾いているか、乾いていないか、
小学生だった私でも、
それくらいの区別はついた。

でも、母はもっと乾かしたかったのだ。


私は悔しくて、悲しくて、

部屋にこもって一人で泣いた。


しかもそれが、一度だけではないのだ。

その時は
「もう二度とお手伝いなんかしない」
と心に誓うのに、

何度か同じことをして、

同じ失敗をして怒られた。


とにかく、

「ありがとう。助かったわぁ。」などと
母に言ってもらった記憶は一度もない。


そうして、何度目かで私は本当に懲りた。


“サプライズお手伝い”はもうやめた。


そればかりではなく、
「お手伝いなんて絶対しない」と固く誓った。


幼い私の心は、深く傷ついてしまった。



母がいわゆる毒親だったのかと言うと、
そういうわけではない。

ただ、母は“家事のこだわり”が
強かったんだと思う。

“このやり方で”

“この順番で”


自分だけの基準があって、
それ以外は許せなかったのだろう。

母のタイミングで、
言われたことだけやっていれば良かったのだ。


たまに気を利かせたつもりで、

「なにか手伝おうか?」と言っても

「自分でする方が早い」と
断られることもあった。

そんな母だから、子どもが成人しても
家事が楽になることはなかったのだろう。

更年期のせいもあって、
常にイライラしていた時期があった。

「休みの日もなんにも手伝わへんな!」と
責められたりもしたけれど、

私はこの家で、母と一緒に家族の家事を
担う気にはなれなかった。


別に家事ができないわけではなかった。

その気になればいつだって自立して生活できると思っていた。


社会人5年目の時に、ついに家を出た。

念願の一人暮らしだった。



─────



お手伝いに関しては、
いい思い出がひとつもない。


なのに、私はひと通りの家事や料理を
子どもの頃から少しずつ母から教わっていたので、一人暮らしには困らなかった。


料理が上手な母から、

リンゴの皮むきも、卵焼きも、

お菓子作りも教えてもらった。


それについては、本当に感謝している。





大人になっても、
ずっと消えずに残ってしまった心の傷。

きっと一生忘れることはないだろう。

けれど私にも子どもができ、
母になってから、あの時の母の気持ちが
少しわかるようになった。


忙しい時に子どもに
「お手伝いしたい」と言われると、

煩わしいと思ってしまう。

自分でやった方が早いと思ってしまう。


でも、子どもの“お手伝いがしたい”という
気持ちは大事にしたいし、
どんどんさせた方がいいに決まってる。


大人になったときに困らない程度には、
家事能力を身につけてほしいと思っているし、


子どもにも家族の一員として、
家族のために簡単な家事の役割りを担うことは、当たり前のことだと思ってほしい。


共働きだったのだから、なおさらそう思う。


でも…
子どもに一から教えるのは、
手間も時間もかかる。

初めからうまくできないのは当たり前だ。


それなのに、
自分に余裕がない時に“お手伝い”をされると
イライラしてしまう。


「ありがとう」

「助かったよ~」


と笑って伝えたい気持ちと、
家事が思うように進まなくて焦る現実。

その二つの気持ちが、
いつも私の中でせめぎあっている。

だから無理なときは断ったっていいんだ。


でも───


私の心の奥に残った傷跡が、今でも少し疼く。


だから私は、

子どもの「お手伝いしたい」を、断れない。




おわりに


母になった今だから、
あの時の母の気持ちがわかる。

手伝ってほしい時には、役に立たない。
頼んでもいないことをして仕事を増やす。


「私ってホントどうしようもない娘やったな…」って、

今はそう思う。

母もきっとイライラしたに違いない。



それでも、

ひと言でいい。

「ありがとう。」

あの頃の私は、その一言が聞きたかった。

だから私は、

子どもがお手伝いをしてくれた時は、

できるだけ「ありがとう」を伝えたい。

あの日の私が、

ずっと欲しかった言葉だから。

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