新聞を読んでいたら乱歩が浮かんだ朝
初恋の人、明智小五郎への愛と懐かしい日々への思いを込めて
のぞみんさんのこの企画に参加させてもらいます。
今日は猫の話じゃなくて、ささやかな思い出話かな。
毎朝、コーヒーを飲みながら新聞を読んでるんだけど、
書いてあることと、全く違うことがふっと頭に浮かぶときがあるんよ。
なんでそうなるのか、自分でもよくわからんけどね。
頭のなかに何かいるのかもね、
こんなのつまらんって勝手にチャンネル変えちゃうん困ったちゃんが。
今朝は、イラン攻撃の記事読んでたら、江戸川乱歩が浮かんできたよ。
乱歩は、私の人生で一番ドはまりした作家やね。
物語の中で起こる事件は、全部ほんまに起きたことやと思ってた。
その時点で、もう私は乱歩ワールドという別の次元を歩いてたんやろうな。
しかも、私は明智小五郎にラブラブで💛💛💛
「将来私は絶対この人と結婚するんや」と本気で思ってたよ。
乱歩との出会いは、小学校一年生のとき。
父が「読書好きな子になってほしい」と思って読ませた本が乱歩だったんやね。だけど、
その思惑は、見事に外れてしまったね。
乱歩以外は小説やない、と思ってね、乱歩しか読まない。
高校くらいまでずっと乱歩沼にハマってたね。
私は名古屋生まれやけど(って大阪弁使ってますけど、まそれは置いといて)、名古屋に御園座って劇場があってね。
美輪明宏と天知茂の『黒蜥蜴』が来たときハイカラ好きなおばさんに連れて行ってもらった。
天地茂もかっこいいけど、美輪明宏さんのあの妖艶な色気と美しさ。フランス人形のあでやかさと日本人形のしとやかさを混ぜてそこに高貴なにおいのする水を入れる、「濡れた」という言葉を使うとなんだか作家の
宇能鴻一郎さんが浮かんでしまうけど、そういう話やないよ。
女優の美しさが乾いた美しさならこの人は濡れた美しさというのかな。
プールに入る前と水にぬれて出てきたときとでは輝きが違うやん。濡れたときのほうがきれいだなって感じる私は変態の素質ありか🤔🤔🤔
とにかくね、美輪さんを初めて見たときからそう思ってるよ。
今でも私の中では美輪明宏=黒蜥蜴ですね。
それからね、大学時代は大阪にいたけど、
突然、乱歩の物語に出てきた殺人事件の場所を自分の目で見たくなったんよ。
貧乏学生だったからね、新幹線はもったいない思って、
各駅停車の東海道線の夜行で東京まで行きましたわ。
東京駅に着いてから、どう歩いたかはもう忘れたけど、
なんせ40年くらい前の話やからね。
帝国ホテルやったと思うけど、その敷地内を横切って、
あちこちさまよいながら新宿御苑にたどり着いたのは覚えてる。
今振り返ると、
「20歳の娘がやることやないわな」って思うけど、
でも当時はそんなこと思ってないわね。ただ見たい、行きたい、それだけよ。
団子坂に行ったときは、珍しいものは何もないけど、
「ああ、ここであの事件が起こって・・・」
と想像するだけで楽しかった。
それから長い年月が過ぎて、
たまたま『痴人の愛』がオーディブルに出てきて、
「まあ何でもええか」くらいの軽い気持ちで聴いたら、ハマってしまって一気に聞いちゃったね。
耽美で幽玄で、ちょっと艶めかしい世界に、するすると引き込まれたんよ。
さらに澁澤龍彦の幻想的な文章に触れて、
ああ、こういう怪しげな美と幻想的な雰囲気が自分の世界観なんやなあと。
子どもの頃に惹かれた不思議な世界と、
大人になって出会った耽美な世界。
今、それが一本につながって、
やっと自分の輪郭が見えた感じです。
😸😸😸😸😸

