迷っても大丈夫。betterを選び続けることが“支援”です。
特別支援について学べば学ぶほど、
「私がやっていることは正しいのかな…?」と不安になることはありませんか。
先日、SNSで同じように悩みを投稿している方がいました。
その投稿に私がコメントしたところ、90名を超える方から反応をいただきました。

多くの方の心に残ったのが、ある先生の言葉。
それは――
「bestはない。betterを選びなさい。」
今回は、この言葉を少し掘り下げてみたいと思います。
Do your best!
この言葉はあまりにも有名です。
リンゴでお馴染みのあのスティーブ・ジョブスも「ベストを尽くす」ということについて語ったことがあるようです。
誰しもがベストを尽くしたい。
だって、頑張って練習したんだから。
頑張って勉強したんだから。
特別支援も然り、支援する側(お母さん、お父さん、教員、保育士、支援員などなど)はbest!な支援をして、子どもや利用者がbest!な状態で〝生活してほしい〟〝運動会に参加させてあげたい〟〝遠足に行かせてあげたい〟〝勉強させてあげたい〟・・・
むずい。むず過ぎる…(でも、これが現実)。
何度も会議を重ねてどうしたらいいかを検討しても、親御さんが必死の思いで働きかけても、うまくいかないことだらけなんです。
特別支援というやつは。
どうしてなかなかうまくいかないかって…
本人にとって何が良い支援かを考えているのが本人(子どもや利用者)ではなく〝他人〟だからなんですよね。
子ども自身ではないという意味で、親もひっくるめて〝他人〟と表現しています
「どうしたら過ごしやすい?」「これとこれどっちの方がいい?」「何が難しい?」こんなことにズバッと答えられるなら、そんなの障壁じゃないんですよね。
何が難しいのか、どこがうまくできないのか、何が不快なのか…そういうことを言葉にできないし、言葉にできてもそれを解消するにはどうしたらいいのかがわからない、そこに障壁があるんです。
支援方法はメガネを作る時のように数値で測ることはできません。
ものさしがないからです。
ものさしがないんじゃ、〝適切〟はわかりません。
当たり前なんです。
特別支援で悩む原因のひとつには、すぐに成果が出ないということにもあります。
子どもは、首が座り、寝返りができるようになり、ずり這いをして、ハイハイをして、立ち上がり、一歩進めるようになり、また数歩進めるようになり、やっと手を繋いで歩けるようになります。
特別支援も同じです。
特別支援は魔法ではないので、1回で、一発で、困り事がなくなることなんてありません。
小さなステップをたくさん積み重ねて、その先に過ごしやすさがある。
今日できても明日はできないかもしれない。
それが支援です。
1ヶ月後、1年後の「やったね!できたね!」を目指して、その時のbetterを選び続ける。
betterを選び続けた先に、結果的にbestが見えてくる。
それは支援だけでなく、子育てや日々の暮らしにも通じる考え方だと思います。

