「映えたい飼い主 vs 食い気の猫」70枚の戦いの記録
とあるキャットフード会社が、「新作フードと猫の写真を撮ってSNSに投稿してください」というキャンペーンをしていた。
——それ、うちのことじゃない?
そう思った。
なぜなら、我が家のむぎとゆずは、筋金入りのピュリナワン信者だからだ。
子猫の頃からずっと食べ続け、浮気もした。
他のフードにも手を出してみた。
でも結局、戻ってくるのはピュリナワン。
完全に“実家”。
しかも今回の新作は高たんぱくフード。
サーモン味もチキン味も、すでに我が家にある。
完璧すぎる条件がそろってしまった。
あの食いつきは、もはや異常だ。
なにか猫を虜にする粉でも入っているのではないかと、本気で疑うレベルでよく食べる。
食べすぎ防止のために、自動給餌器で量を管理しているほどだ。
むぎのあのツヤツヤの毛並みも、きっとこのフードのおかげ……かもしれない。
いや、毎日ブラッシングしている私の努力の賜物かもしれない。
(ここは強調しておきたい)
そんなわけで、意気揚々と撮影開始。
——が。
食いしん坊で健康優良児な我が家の猫たちが、じっとしてくれるはずもなかった。

袋を開けようと顔を突っ込んでくるし、

「ちょっと待って」と言えば全力で走り去る。

フードと一緒に撮りたいのに、猫しか写らない。

もしくは、ブレた猫だけが写る。
“映え”とは、忍耐である。
気づけば、シャッターは70回近く切られていた。
その中で使えそうな写真は——片手で足りる程度。
厳選した数枚を、ようやくSNSに投稿する。


それにしても。
むぎとゆずは、本当にかわいい。
飼い主はこれくらい親バカでちょうどいいのだ。
ということで今日は、惜しくもボツになった写真たちを大量放出しようと思い筆を取った。
どれもこれも、可愛さだけは一級品。
今日もありがとう、むぎとゆず。

そして、こんなに写真を撮るきっかけをくれたピュリナワンにも。
ありがとう。
ありがとう、ピュリナワン。
ありがとう、ネスレ。
