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【わさびの猫日記🐈‍⬛🐾】 Une Nouvelle Vie


昔、我が家で一匹の猫が出産したことがある。

もちろん、人間の出産は経験している。

でも、猫の出産を見るのは初めてだった。

「ちゃんと産めるかな。」

「大丈夫かな。」

私の方が落ち着かなかった。

出産が近づくと、その子は家の中を何度も歩き回った。

押し入れ、段ボール、毛布の上。

あちこち確認しては移動する。

どうやら安心して赤ちゃんを産める場所を探しているらしい。

私は静かに見守ることしかできなかった。

そして、その日が来た。

夜だった。

猫は静かに横になり、小さく息をしながら頑張っていた。

人間のように大声を出すこともない。

ただ、じっと耐えている。

私は少し離れたところから見守っていた。

「頑張れ。」

心の中で何度もつぶやいた。

しばらくすると、小さな命が一つ。

そしてまた一つ。

小さな小さな子猫が生まれた。

猫のお母さんは休む間もなく、赤ちゃんの体を一生懸命舐め始めた。

呼吸ができるように。

体が冷えないように。

誰に教わったわけでもない。

ちゃんと母親になっていた。

私は、その姿に胸が熱くなった。

初めての子育てなのに、迷うこともなく。

当たり前のように赤ちゃんを守っている。

母親って、すごい💖

人間も。

猫も。

同じなんだなと思った。

それから数週間……

子猫たちは少しずつ歩けるようになり、兄弟でじゃれ合い、転んでは起き上がる毎日。

その姿を少し離れたところから見守るお母さん猫の顔は、どこか誇らしげだった。

私は今でも思う。

命が生まれる瞬間というのは、何度見ても奇跡だ。

そして、その小さな命を守ろうとする母親の姿は、人も猫も変わらない。

あの日、小さな子猫たちを優しく舐めていたお母さん猫の姿は、今でも私の心の中に残っている。🐾

Une Nouvelle Vie――フランス語で「新しい命」。
このタイトルを、このお話に贈りました。🐾

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