【わさびの猫日記🐈⬛🐾】 遠慮する猫
猫といえば、自由気ままな生き物だと思っていた。
人が忙しかろうが、お構いなし。
パソコンを開けばキーボードに乗り、新聞を読めばその上に寝転び、ご飯を食べようとすれば「私も」と言わんばかりに寄ってくる。
そんなイメージだった。
でも、うちの猫は違う。
ものすごく遠慮する。
私が忙しそうにしている日は、少しだけ近くには来る。
でも、来るだけ。
離れたところで座り、こちらをじっと見ている。
「おいで。」
そう呼んでも来ない。
でも帰るわけでもない。
ただ、こちらを見ている。
その顔がまた何とも言えない。
「今日は忙しいよね。」
「今じゃないよね。」
「また今度でいいよ。」
そんなことを考えているように見えてしまう。
もちろん、本当にそう思っているのかは分からない。
でも、そう思いたくなるくらい、うちの猫は人の様子を見ている。
そして、私の用事が終わる頃になると、不思議なくらい近づいてくる。
「終わった?」
そんな顔で。
膝に乗り、ゴロゴロ喉を鳴らし、まるで「今なら大丈夫だよね」と確認しているようだ。
猫なのだから、もっとわがままでいい。
忙しい時に甘えてきてもいい。
急に運動会を始めてもいい。
夜中に起こされても、きっと私は笑って許してしまう。
それなのに、うちの猫は遠慮する。
その姿を見るたびに思う。
もしかすると、この子は私を見ているんじゃない。
私の「心の余裕」を見ているのかもしれない。
親バカなのは十分承知している。
それでも、そんな優しい遠慮ができる猫と暮らせる毎日は、とても幸せだ。
そして尊い。
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