大学院受験体験記〜助産師コース〜
この記事は以下のような方におすすめです。
大学院で助産師資格を取るか、1年制の専門学校や大学の別科or専攻科で資格を取るか迷っている
院試に向けて何からはじめたら良いかわからない
4年生になっても実習や看護研究があり、院試の準備に不安がある
この記事では、私がどのようなスケジュールで大学院の受験準備を進めたか、やっていて良かったこと、逆にこうしておけば良かったと思うことを時系列に基づいてまとめています。
私は4年制大学の看護学科を卒業後、就職はせず、大学院へ進学し、助産師資格の取得を目指しています。

私の受験計画
大学院3校出願(8月入試〜9月下旬入試)
↓
結果が出てから、大学の別科、助産師学校2校に出願(それぞれ10月、11月入試)
上記のスケジュールの通り、就活はしませんでした。
同級生は4月〜7月初めにかけて(助産進学希望を伝えた上で)就活も並行して行っていました。
大学3年生の2月:大学院受験を決意
3年生の臨床実習を経て、助産師になることは決めていましたが、「できるだけ早く助産師資格を取得したい」と考えていたため、大学院は視野に入れていない状態でした。
しかし、大学の進路説明会で大学院に進学した先輩の話を聞き、じっくり時間をかけて取り組む良さや自分の性格を鑑み、大学院での資格取得を考え始めました。
3月:志望校の情報収集
地域や学校によって受験日程が大きく異なるのが大学院の特徴だと思います。
2月から7月くらいまではオープンキャンパスをしている大学院も多く、学校の雰囲気や実際に先輩方や先生方と話すことができる機会もあります。
少しでも迷っていたら参加することをおすすめします。
オンラインで参加できるところも多く、気軽に参加しやすいです。
スーツで参加している方も多かったですが、私服でも大丈夫でした。
(B大学院のオープンキャンパスでオンライン参加の場合、スーツ:私服=6:4程度でした。)
・受験科目
・出願や入試日程の把握
・事前面談の必要性の有無
・英語の外部試験スコア提出の有無
・学校の雰囲気や過去問入手できるかどうか
この時、私の志望校はTOEICの結果の提出が必須だということを知りました。少しでも良い点を取るために、3月からスコア提出期限に間に合う最後の試験回まで毎月受験していました。(計4回)
英語対策については別記事を作成します。
大学4年生の4月:研究と臨床実習の準備
学部の看護研究のテーマを決めるために医中誌で論文を何本も読み込みました。
行き詰まった時は、志望校の先生方の論文をコツコツ集め、大学院で行いたい研究に反映させられる文献はないか探しておくと、事前面談準備や、出願時の志望理由書の記入に大変役立ちます。
無痛分娩や愛着形成、性教育など、大学院によって強みとしている分野が異なるため、この時点で大学院につながるような研究テーマにできると、頭を整理しやすいです。ただ、大学によっては、(母性看護学領域に人数制限があるなど、)希望の研究室配置にならないこともあると思います。
ある大学院のオープンキャンパスでの質問からです。
Q:大学の看護研究で助産に遠い内容で研究活動をすることになってしまいました。院試で不利になることはありませんか?
A:どのような研究をどのような理由で行なったか、何がわかって何が明らかにならなかったかを説明できれば、看護研究を行う能力があるという説明はつきます。丁寧に研究に取り組むことができる人材かどうかをみさせてもらいます。
というような説明がありました。
大学院によっては、このように対応していただけるようです。
ぜひ確認してみてください。
5月:臨床実習、事前面談の準備
実習中は、英語の勉強や準備は正直全然進みません。
単位取得のために、実習の記録や体調管理に集中しました。
焦りはありますが、「実習が終わったらこれをする」と書き出しておき、頭を整理しておくと、もっと落ち着いて取り組めたと思います。
事前面談の準備
・メールでアポイントメントをとる
・履歴書の作成(就活で使うフォーマットに、助産師を志す理由やこの大学院を選んだ理由、大学で取り組んだ課外活動などを追加でまとめておく)、大学院で形式用紙がある場合はそちらを使いましょう。
・大学でどのような研究を行なっているか(研究計画書)
・大学院で行いたい研究について(仮の研究計画書)
私の場合は、大学で行った研究をどのように発展させたいか、という視点で準備を進めました。
6月:一番忙しい時期でした
事前面談
事前面談は必ず行ってください。学校によっては、出願時に必要な推薦教員とのコンタクトがあったり、大学院の研究計画書について助言をいただけて、入試本番までに訂正して臨むなど、入試に関わる時間となります。
また、余談ですが、事前面談では、オープンキャンパスよりもさらに深く学校の雰囲気を知ることができます。個人的にはこれを機に1校出願を見送る選択をしました。話している時に違和感がないか、周囲の環境、実際通うとしたら交通の便はどうか、なども重要な情報です。
さらに、学校によっては、事前面談が無い場合もあります。(オープンキャンパスに参加したら免除するなど)募集要項に載っていることが多いので、前年度のものを確認するか、不安な場合は直接大学院に確認するのが一番安全です。
大学院入試のオンライン予備校に通うことを決意
3月からTOEICの受験を続けましたが、求めていた点数には届かず…
参考までに私は645点でした。インターネットで「大学院 TOEIC 何点必要」と検索すると大体700以上と書かれていて不安になり、少しでも入試科目の英語の点数を上げるために通うことにしました。
院試の英語は辞書持ち込みで、英文和訳が多いと思います。
辞書持ち込みだからと、油断せず、英単語を少しでも多く覚え、文法を捉えられるように訓練しておくと、本番は時間に余裕を持って取り組めます。
おすすめの教材などは別記事を作成します。
小論文などにも言えますが、人の目を通して客観的に添削してもらうことはとても重要です。学校の設備やChatGPTをうまく活用してください。
統合実習の準備
私の通う大学では、統合実習は、実習要項や記録用紙を自分で作成する必要がありました(大学によって異なると思います)。
このような理由でこの分野のどのようなことを学びたい
→この記録用紙を作成し、どのような視点で評価する、といった感じで…
同じ領域の学生や先生方、実習先との調整など、学びも多く、(タスクも多く、)事前面談と並行して行うにはヘビーなものでした。
当たり前ですが、早め早めに取り組むのが大切です。
7月:事前面談、統合実習、オープンキャンパス
統合実習をしながら、土日は事前面談やオープンキャンパスに参加する忙しい月でした。ここまで読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが、後回しにしないことが本当に大切です。やれる時にやれるものを終わらせておくのが、乗り切るコツだったと思います。
ちなみに、全く勉強は進みませんでした…
ただ、実習の中で、知識が定着しやすいので、母性領域などで実習ができたのは幸いだったと思います。そうでない場所での実習だったとしても、基礎看護や周術期に関する知識を確実に定着させることができると、入試だけでなく、国試にもつながったと思います。(友人談ですが)
院試の対策(専門科目、面接、英語、小論文)
実習対策、国試対策、学部生の看護研究の進め方、事前面談での注意点などについてはそれぞれ別の記事を作成する予定です。
複数の大学院や学校を受験する場合、同じような科目が含まれる学校を選択するのもおすすめです。
専門科目(母性看護+小児など)、面接、英語、小論文が主な科目だと思いますが、1校だけのために専門科目の勉強をする、となると、すごく労力がかかりました。ただ、いきたい学校のためには頑張れることもあります。
可能な限り科目を揃えると良いでしょう。
面接だけ、専門科目だけ、英語と小論文のみ。様々あります。
英語や小論文は元々の得意不得意もあるでしょうが、専門科目は勉強すればするだけ上がります。
・教科書をしっかりと読み込むこと(内部進学や看護学部がある大学院の場合、その学校がどの会社の教科書を使っているかチェック→図書館で探しましょう)→簡単に自分で説明できるよう、まとめてみる(整理するイメージです)
・過去問を解いてみる
・国試問題を解いてみる
・母性看護領域の問題集を解いてみる
と言った感じで勉強を進めました。
受験しない学校の過去問も解いてみると、どんな部分の知識が問われやすいか、傾向は掴めます。
実習が終わってから、いろいろ取り寄せましたが、もっと早いうちにやっとくべきだったと思います。
8月:入試、研究計画書の提出・発表、出願(2校目)
1校目の入試
一番、科目数が多い学校だったので、上記のような勉強をひたすらしていました。面接の練習では、想定質問に対してこう答える、とまずは文章化してみて、それをポイントだけ書き起こしたスクリプトを見ながら言えるか、と言った感じで練習していました。
研究計画書
大学院でやりたい仮の研究計画書の後に、卒業のための研究計画を深めていく、という少し特殊な流れではありましたが、担任の先生に大変協力していただき、作成しました。とにかく、その分野の論文がどこまで進んでいるのか、自分で把握しておくのが、テーマや計画を立てる上で一番大切です。原因を探る段階なのか、介入研究まで行われているのか、システマティック・レビューまであるのか。医中誌などでまずは日本語の論文からでも、読んでみてください。
併願校の出願
基本的に、助産師を目指した理由や大学で行っている研究、大学院で行いたい研究は同じで良いと思います。
なぜこの学校で学びたいのか(カリキュラム、研究室の研究分野、海外プログラムがある、助産所実習が充実している)を自分の大学時代頑張ってきたことに絡めて書くと、面接で聞かれやすいですし、話しやすかったと思います。
9月:オープンキャンパス、国試模試、合格発表
オープンキャンパス
この時期には、1年制の助産学校や専攻科・別科のオープンキャンパスが多々ありました。できるだけ現地に行って、先輩や先生方の話を聞くようにしました。雰囲気やどんな面接だったのか、どういう勉強をしたのかなど、話していただける機会が多かったです。気分転換にもなります。
国試の模試1回目
また、国試の模試もありました。とりあえず、クエスチョンバンク(QB)の必修は1周して臨むことにしました。出題数が多い範囲から進めていくといいと思います。基礎看護や母性、小児、婦人科疾患などは、入試にも使えます。
合格発表・2校目入試・1年制の別科, 専攻科の出願
1校目で合格できたので、以降は計画していたことをまとめます。
合格してまずすることは、出願済みの大学院に、入試欠席の連絡をすることです。大学院によって電話なのかメールなのか、経路が異なるのですぐに確認しましょう。私の場合は、事前面談をしていただいた先生にメールで連絡をさせていただきました。
学校によって出願資料や推薦状の有無が異なります。出願の1ヶ月前には、担任の先生に出願の意思を伝えておくとスムーズでしょう。
10月:合格発表、模試、助産学別科受験
私の友人は「1年で助産師資格を取りたい」と、この時期にまとめて受験を行なっていました。以下、友人談も含みます。
・履歴書や出願理由が手書きの学校が増えてくるので、出願作業の時間を長く見積もった方がいい(文章を考え切ってから→下書き→清書のため)
・模試の勉強は正直できなかった。
・面接の形式が毎年変わる&過去問がない学校だったので、とにかく前日はしっかりと眠って、脳のコンディションを整えて行った。
・倍率が基本高いので、3校は出願して安心できるようにした。
最後に
年々出生数は下がっていて、助産師になっても大丈夫かな?と不安に思うことは、今でもあります。
でも、自分が楽しい・面白いと感じる分野で仕事ができるように、受験を決意し、やり切ったことは全く後悔していません。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
心から応援しています。
