【コラボ記事】宇宙人食一行詩篇─九つの銀河味覚録─【詩】
アンドロメダ産宇宙人の刺身は舌小帯を斬りほどく刃
冥王星人の踊り食いは、あまりに甘くて涙を吐いた
土星人のビスクを啜れば夢遊病者の骨もとけだす
木星の囚人オーケストラは胃の中で『カツレツ』を奏でた
プレアデス人の天ぷらは噛むたび金貨を増殖させる
愛を知った水星人のピクルスは、ぼくの腸内の明滅をとめた
無季節型宇宙人のゼリーは、常温で肺を抜けていく
月影人を飲み込むにはフォトンの裏ごしが必須
バナナ型十一次元人で作った豆乳スムージーは唇を凍らせるキス
今回も初代王天君さんの企画に参加いたしました↓
僕は少食ですので、宇宙人100人は食べられませんでした。──すみません!
しかも、けっこうな怠け者ですので、
「二つの企画を同時にみたしてしまおう!」とシュルレアリスム一行詩の形式を選んで、こちらにも参加してしまいました↓
一番面白い一行詩……。
選ぶとしたら、これです↓

どうでしょう。
カツレツの音感が詩の温度を高めていて、僕は好きです。
また「面白さ」は「緊張」から「弛緩」に移る際に生まれると感じていて、そのへんのバランスも良い気がしています。
(他の詩は硬質で切れ味はあるものの「温かさ」「ゆるさ」が少なかったですので)
この詩に関しては「ゆるレアリスム」とでも言うべき出来でした。
