ハッピーライティングマラソン#62 もう、幸せになっていいよね?
「ずっと気になっているのに。なかなか始められないことは?」
そう聞かれたら、私は「引っ越し」と答えるかもしれません。
でも、本当にやりたかったのは、引っ越しではありません。
私らしい人生を生きること。
約49年間、私はこの街で暮らしてきました。
子育ても、仕事も、この街。
息子が1歳の頃から一人で育ててきたので、「私が動く」よりも、「息子が安心して暮らせること」がいつも一番でした。
だから、「いつか違う土地で暮らしてみたい」という気持ちは、ずっと心の奥にしまったままでした。
でも来年、息子は高校を卒業し、新しい土地で大学生活を始めます。
その姿を思い浮かべたとき、ふと思いました。
「今度は、私の番かもしれない。」
実は、新しい土地には大切な人もいます。
でも、それだけが理由ではありません。
私は、自分で選んだ暮らしをしてみたいのです。
無印良品の家具に囲まれた小さな部屋で暮らしてみたい。
休日は好きな時間に起きて、コーヒーを飲んで、本を読んで、気が向いたらカフェへ行く。
仕事をして、ときどき大切な人が遊びに来る。
そんな何気ない毎日を、自分で選んで暮らしてみたい。
そしてもう一つ。
実家から離れた場所で暮らしてみたいという思いもあります。
これまで私は、家族の意見や周りの声を気にしながら生きてきました。
もちろん感謝はしています。
でも、これからは「こうしたほうがいい」と言われる人生ではなく、自分で選ぶ人生を歩いてみたい。
仕事はまだ決まっていません。
引っ越しの準備もこれからです。
不安がないわけではありません。
でも、不思議と不安より楽しみのほうが大きいのです。
約49年間暮らしたこの街は、私にたくさんの思い出をくれました。
だからもう、後ろを振り返る気持ちはありません。
「もう十分かな。」
そんな気持ちです。
来年の春、新しい生活が始まるのは息子だけではありません。
私もまた、自分らしい人生への一歩を踏み出そうと思っています。
