あなたの創作の教科書はどこにある? #はじめてのnote
こんにちは!
「創作、もうちょっとうまくなりたい!」と思うとき、ありませんか?
私はゲームクリエイターとしてごはんを食べてるんで、いちおうプロです。でも、不思議なくらい、いまでもそう思います。
半年前に書いた自分のnoteを読み返して「いまなら、もうちょいうまく書けるな!」と思えると、なんか嬉しくなるんですよね。ちゃんと前に進んでる証拠みたいで、得した気分になります。
でも、創作を学ぼうとして本を探すのって、意外と大変じゃないですか?
noteにいると忘れがちですが、世の中には創作する人って、そこまで多くありません。
文化庁の令和6年度の「文化に関する世論調査」では「文学、音楽、美術、演劇、舞踊などの作品の創作」を過去1年間に行った人は3.1%でした。
30人のクラスなら1人いるかどうか。それくらい、創作する人は少数派なんです。読む人や見る人に比べて、創る人ってずっと少ない。
だから、私たち向けの創作術の本って少ない印象です。やっと見つけても、プロや上級者向けで難しかったりします。
そんなとき、オススメの方法があります。
それは「自分の好きな作品を教科書にする」っていう方法です。
小説なら、大好きな一冊を何度も読み返してみる。どこが面白いのかを考える。少し読んだあと、本を閉じて書き写してみる。すると、文章のリズムや言葉の選び方、場面転換のタイミングが、少しずつ体に入ってきます。
漫画ならコマ割りを観察する。イラストなら線や構図を真似してみる。音楽なら好きな曲を何度も弾いてみる。
noteの記事なら、好きなクリエイターの文章を自分の下書きの中だけで書き写してみるのもいいかもしれませんね。
これは決して作品を盗むためではありません。基礎を身につけるためのとても有効な練習です。
『宇宙兄弟』の元編集者・株式会社コルク代表の佐渡島庸平さんも、著書でこんなことを書いています。
「真似ること」は、基本を身につけるのにもっとも有効な方法です。 しかし、新人マンガ家は真似ることを嫌がります。たしかに、マンガの世界はオリジナリティのある作家だけが生き残る世界ですが、「真似た作品を発表すること」と「真似てトレーニングをすること」はまったく別のこと。真似て、基礎の力を自分のものにした人だけが、オリジナリティのあるものを描けるのです。
私はこの考え方がとても好きです。
自分の好きな作品から学び、そのまま外へ出すのではなく、一度自分というフィルターを通す。その過程で、自分の経験や価値観や好みが混ざって、少しずつ自分だけの表現になっていくのだと思います。
「学ぶ」の語源って「まねぶ(真似ぶ)」だったりするそうです。真似ることって、学ぶことの始まりと言えそうですね。
創作っていうと、急にアイデアが降ってくるイメージがあるかもしれません。でも実際は、その人が長い時間をかけてたくさんの作品から学んだことが、自分の中で再構築されて、新しい形で出てきているのかもしれません。
新しい作品に触れて「なんでこんな表現を思いつくんだろう」と驚くことがあります。でも、あとからインタビューとかを読むと、その人にも影響を受けた作品がたくさんあったりしますよね。
逆に、好きでもない作品を無理に教材にすると、あまり続きません。「勉強しなきゃ」という気持ちだけでは、何度も読み返すのは結構しんどいです。
脚本術の本とかで、古い名作が例に載っているからと試しに鑑賞してみても、自分に合うとはかぎらなかったりします(体験談)。
でも、大好きな作品なら、何回読んでも苦になりません。楽しんでいるうちに、気づけば学びにもなっています。創作って長距離走なので、続けられる方法を選ぶことも大切なんじゃないかなーと思います。
私もこれから先、半年後、一年後にいまの記事を読み返して「いまなら、もっといい感じに書けるな!」と思えるように、ずっと学んでいきたいです。その変化を楽しめる限り、私が創作に飽きることはありません。
自分が心から好きだと思える作品を教科書にする。真似る。学ぶ。そして最後に、自分だけの表現へ変えていく。
もし創作に迷ったら「何を読めばいいんだろう」ではなく、「自分は何を何度も見返してしまうんだろう」と考えてみるといいかもしれませんね。
その作品には、あなたが大切にしたい価値観や、美しいと思うリズムが隠れています。それって、案外ずっと前から自分の中にあるのかもしれません。
しかも、あなたの創作の教科書は、たぶん世界で一冊だけではありません。
何冊、何曲、何本あるか分かりません。それを探してみることもまた、楽しい創作活動の一部になるんじゃないかなーと思います!
ではまた!
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