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迷ったとき、自分に聞いてみるひとつの問い〜How do you feel?〜#2

うまくやろうとするほど、心が置き去りになるとき

朝から、特別な出来事があったわけではないのに、
なぜか心だけが落ち着かない日があります。

ちゃんと起きて、支度をして、
今日やるべきことも、頭ではわかっている。

それなのに、
息苦しさだけが、静かに残る朝。

うまくやろうとするほど、
心が、少しずつ置き去りになっていくことがあります。

前回の記事では、
そんな「心が休まらない感じ」について書きました。

気になる方は、
こちらから読んでいただけます。
▶︎ 前回の記事

今日はその続きを、
まだ言葉にならないところ──
“言葉の手前”から、もう少しだけ扱ってみます。

頭で答えを出そうとする前に、
まず「感じていること」に、そっと気づいてみる。

今日は、そんなところから始めてみます。


うまくやろうとするほど、遠ざかるもの

話し方。
伝え方。
振る舞い方。

世の中には、
コミュニケーションを
「うまくするための方法」が
たくさんあります。

けれど、それらを
一生懸命身につけようとするほど、
なぜか息苦しくなってしまうことがあります。

それはきっと、
スキルの前にあるものが、
いつの間にか
置き去りになっているからかもしれません。

大切なのは、感じること

誰かと話す前。
言葉を選ぶ前。
行動を決める前。

その手前には、必ず
**「感情」**があります。

嬉しい。
不安。
違和感。
疲れ。

それらは、
良い・悪いで判断するものではなく、
ただ「そこにあるもの」。

「感じること」そのものを
否定されたい人は、
きっといないはずです。

自分のハートに聞く、ということ

ここで、
ひとつの問いを紹介します。

「How do you feel?」
―― ねえ、どう感じてる?

この言葉は、
誰かに向けて使うもののようでいて、
実は、
自分自身に向けても使える問いです。

「How do you feel?」を自分に向ける場面

※ここに書いていることを
すべてやろうとしなくて大丈夫です。
読みながら
「これ、今の自分かも」
と感じるところがあれば、
それだけで十分です。

① 何か言わなきゃ、と思ったとき

沈黙が気になったとき。
とっさに言葉を埋めたくなったとき。

そんなとき、
少しだけ立ち止まって、
自分に問いかけてみます。

「私は、今どう感じている?」

焦りなのか。
不安なのか。
間が怖いだけなのか。

それに気づくだけで、
無理に言葉を探す必要が
なくなることがあります。

② 正しいことを言いたくなったとき

相手の言葉に
「それは違う」と感じたとき。
正論を伝えたくなったとき。

その前に、
自分の内側に向けて
そっと聞いてみます。

「私は、今どう感じている?」

怒りなのか。
心配なのか。
分かってほしい気持ちなのか。

感情に気づけると、
言葉の選び方は
自然と変わっていきます。

③ 何も分からなくなったとき

疲れているとき。
気持ちが追いつかないとき。

「どう感じているのかすら
分からない」
そんな日もあります。

それでも大丈夫。

答えを出そうとせず、
ただ問いを向けてみてください。

「How do you feel?」
「私は、今どう感じている?」

言葉にならなくても、
分からなくても、
問いかけたという事実そのものが、
自分を大切にする行為になります。

スキルは、ハートの次

伝え方や方法が
役に立つ場面も、もちろんあります。

けれど、それらが
本当に力を発揮するのは、
自分の感情に
ちゃんと気づけているときです。

スキルは、ハートの次。

この順番を思い出せたとき、
人との関わりは、
少し楽になっていきます。

この問いは、
何かを変えるためのものではありません。

ただ、
自分に戻るための合言葉。

「自分の気持ちを少し分かってきた気がする」

そう感じたとき、
次に迷いが出てくるのは、
「じゃあ、相手には
どう関わればいいんだろう?」

というところかもしれません。

自分の感情に気づいても、
人とのやり取りの中では、
やっぱり言葉に詰まったり、
距離の取り方が
分からなくなる瞬間があります。

この問いは、
うまく使うためのものではありません。

実際に相手に向けて使おうとすると、
戸惑ってしまう場面も、きっと出てきます。

その戸惑いごと置いていい場面について、
別の記事で、少しだけ具体的に書いています。


この感覚については、
前回の記事でも触れています。
▶︎ 前回の記事


※ここでは、
答えを出すことよりも、
自分の感覚に気づくことを大切にしています。


✨ もし今日の問いが“今のあなた”に響いたなら、
こちらの記事もおすすめです。

・ちゃんとやっているのに、心が休まらない理由(前回記事)
・自分のことを、少しだけ知ってもらう|無難な人だと思われてしまう理由
・自分に優しくする習慣の作り方-ジャーナリングで心を整えるシンプルな方法-

Profile
桐生 純子/コミュニケーショントレーナー

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