#512 社会の教科書
しょうへいの家に行った時のことだった。家に帰ってきたしょうへいが私の前に社会の教科書を出した。「おじいちゃん。鎌倉時代の問題いうてくれへん?もうすぐ中間テストやねん。」と、しょうへいが言った。
私は教科書を見ながら一問一答式で問題を言ってあげた。そして、「あとで漢字で書けるようにしときや。」といった。
50年前、私は中学校社会の教師として採用された。大学を出たばかりの私は、中学校二年生の学級担任で社会(歴史)を教えることになった。当時の私は、『どのように教えたら、生徒がわかってくれるだろうか』。『どのように教えたら楽しい授業になるだろうか』。毎日が教材研究の日々だった。
当時鎌倉幕府の成立した年を、『いい国(1192)作ろう鎌倉幕府』として教えていたものだった。しかし今の教科書には鎌倉幕府成立を1185年や1192年といろいろな説があることなど、新しい歴史研究の成果も取り入れられて掲載されていた。私は懐かしくゆっくりと教科書を見ていた。


孫のしょうへいは、中学2年生になった。50年前、私が教師になり、初めて担任した教科は社会科(歴史)・生徒も中学2年生だった。
