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イラストの構図は2つだけ覚えればもう悩まない!

フリーのイラストレーターとして10年ほど作品制作をしてきましたが、
個人的に…今一番に重要視しているのは「画面の組み立て」です。
平たく言えば「構図」というやつです。

構図…
リーディングライン、ラバットメント構図、奇数構図…。
色々とややこしいものはたくさんありますが、
個人的には、まずは2つだけ覚えればいいと思っています。


① ど真ん中に主役を置く構図。

主役なんだから真ん中に置きましょう!…使い方は以上です!
中央に向かって流れが生まれるので、
なるべくその流れに合わせる意識で使いたい構図です。
二分割構図に分類されるのかな?

細かい注意点としては、
主役が複雑なポーズをとっているときや、複数人いる場合などは、
それら全体の重心を中央に配置しましょう。


真ん中に置く構図のメリット

  • 主役が分かりやすく、どこを見ればいいか迷わないので、
    見ている人に親切。

  • 中央に強く流れが生まれるので、
    メッセージ性が高まりインパクトのある絵にしやすい。

  • この構図を選んだ時点で、主役を中央に置くことが決まるので 
    その後の組み立てがしやすい。


真ん中に置く構図のデメリット

  • 強い演出感が出て、ややわざとらしい。

  • テーマが弱かったり伝わりづらいと、
    構図とテーマがちぐはぐな印象になりやすい。

  • 日常の何気ないワンシーンなどは少し苦手。斜めから見たい。

  • 左右のバランスをしっかりとらなければいけない。


以下は真ん中に置く構図と相性の良い、その他の構図です。

自宅からの景色でも、普段歩く街並みでも、
正面からとらえた時に、かっこいいなと思える景色
中央配置と概ね相性が良いと思います。


② 左右のどちらかにずらした配置


いわゆる3分割構図ですね。

画面端から3分の1くらいの位置に主役を配置する構図です。
単純に「おさまりがいい」というのと併せて、
「残った3分の2」のスペースに向かって流れが生まれる
ことを意識したいです。

そしてその大きな流れに対して、合わせるのか、逆らうのかなどで
画面全体の印象をコントロールしていきます。

主役の向きが、大きな流れとあっていれば明るい印象。
逆らっていれば、暗い印象が出やすいです。


3分の1に置くメリット

  • 日常の何気ない一コマのような、自然な雰囲気を演出しやすい。

  • 多くの場合斜めから見た図になるため、状況が伝えやすい。

  • 柔軟な構図のため、選択肢も多く使い勝手が良い。

3分の1に置くデメリット

  • 自然で大人しい絵になりやすいため、
    目立たせるには色や明暗などでひと工夫いる。

  • 左右や斜め上下、斜め奥や斜め手前など
    いろんな流れの選択肢がある分、
    ぼーっと作画していると流れがごちゃつくことも。


キャラクターなどの主役の流れ、と一言で言っても、
進行方向や体の向き、視線。髪や衣類のなびく方向など、
様々な情報があります。

そしてそれらを複雑に絡ませあうことで、
細かいニュアンスの調整ができます。

憂鬱な心情。ちょっとだけ心音が大きくなる瞬間。
こんな難しいテーマを題材にしたい場合は、
神経質な構図の調整も必要になるかもしれません。


③ その他の使えそうな構図


まだ紹介していない、今回の構図と合わせやすそうな別の構図たちです。

構図や演出は組み合わせ次第で強くも弱くもなります。
いろんな構図を見比べて
「これは同時に使えそう!」「この2つは構図の持つ効果が同じだ!」
など、ゲームのパーティ編成のように考えてみるのも
面白いかもしれませんね。

また「流れ」は絵の中だけでなく、
絵を使用する媒体にも存在します。

どんな媒体と相性が良いか…というのも併せて考えたいです。


おわりに


キャラクターの体や顔は上手く描けてると思うし、
色塗りもそんなに悪くないと思うけど…
なんか画面がパッとしないなぁ…。

こんな事を思うこと、あったりしませんか?

僕はしょっちゅう思っていました。
もし心当たりがある方は、構図、配置に問題があるかもしれません。
そして、構図を少し直してあげるだけで、
絵が劇的に良くなるかもしれません。

基礎画力の向上は
日々の積み重ねでゆっくりと上がることが多いです。
例えば今、顔が全く上手く描けない状態だとして、
明日にはプロレベルのものが描ける…なんてことは基本ありえません。

ですが構図は、構図自体とその効果を覚えてしまえば
今からでも使うことができます。

真ん中か3分の1か。
まずはここから、いかがでしょうか!




池上

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