プランターdeイチゴ栽培#5【何か出てきた!】
植え付けてしばらく経つと、新芽でも花芽でも無いものがピョロンと出てくることがあります。

それがランナーです!
先っちょに芽がつき出したら、土に差しておけばそのまま苗になります👍🏻
というわけで今回のお話しは
・ランナーを抜くか挿すか
・挿していい品種かどうか
・ランナーの抜き方
・ランナーの挿し方
です。
植え付ける時に「苗の向き」を決めるためにランナーを見ましょうというお話をしました。
あれもランナーですが、あれは親の株から栄養をもらっていた受信側のランナーで、植え付けてから出てきたランナーは、自分から子の株へ栄養を送る、送信側のランナーとなります。
このランナーを苗ポットなどに挿すことで苗を増やすことができちゃうんですよ♪
ランナーを抜くか残すか
これも考え方やランナーが出たときの株の状況により色々なので、木村の場合としてお話しますと…
・株が未熟な序盤は抜く
・収穫期後半(暖かくなってから)出てきたランナーは挿して来期用の苗を育てる
という感じです。
植え付けたあと、序盤はとにかく根をしっかり張らせたいので、ランナーを伸ばすことにエネルギーを使わせないように抜いておく、と言う考えです。
〈時期ごとのねらいのイメージ〉
植付け
↓
根張り期:根張りに全振り
↓寒くなって
休眠期
↓暖かくなって
回復期:葉を増やす
↓
収穫期:実を大きくすることに全振り
↓
育苗期:ランナー挿す!
みたいな!
しかし、序盤でもランナーを残す場合もあります。
それは「苗を植え付けてみたけど、ちょっと数が足りないと感じた場合」です。
つまり、「植え付けた株に勢いがあって元気だし、隣にもう一株欲しいから、出てきたランナーを隣に挿しちゃうかー!」という感じです。
これから気温が下がる方向ですので、挿したものがちゃんと根付いて株としてしっかりしてくれるかは怪しいんですけどね😅
「ダメ元でやってみるかー!」くらいな感じでやってみても面白いかもしれませんね♪
うちのハウスでは保温するので、それぞれの株のランナーを控え選手としてあえて1本くらい残しておいて、欠株(育ちが悪い、虫や病気を理由に植え付けた株を抜くこと)が出ちゃったときに隣からランナーを挿して補填することがあります。
ただ、これは保温されている環境だからできることかも(それでも栽培スタートとしてはやはり遅れます)、と言うのもありますので、ベランダや庭など外気に晒された環境での栽培では、寒さに向かう時期のランナー差しは、「うまくついたらラッキー」くらいでやってみるといいかと思います👍🏻私も1本挿してみようと思います!
ランナーを挿して良い品種かどうか
ランナーを指すと、新たに苗を作ることができますが、品種によっては、自家栽培した苗を有償無償関わらず譲渡することが禁止されているものや、ランナーを挿して育苗(苗を作ること)自体が「種苗法」という法律で禁止されているものもあります。
「何でも挿して良いわけじゃない」ということは知っておきましょう。
これは、開発した人やメーカーの権利や、都道府県ごとのブランド、イチゴ生産者、イチゴの品質などを守るために設けられているものですので、必ず守りましょう!
(育苗した苗をフリマサイトで販売して書類送検された事例もあります。)
特に、「知り合いから苗をもらった」とかで出所不明、品種不明な苗は増やさないのが無難です。
家庭菜園であっても、栽培していい地域が限定的であったり、地域内でも組合に参加している生産者に限られる場合もあります。
確認の仕方
苗を買ってきたときに、札が着いてますよね?特に禁止されたり制限がある場合は、ウラ面などに制限のある旨が書かれていたり、表示義務により「登録品種」と明示されています。これらの記載があるときは育苗はしてはいけません。
自分が育てている品種はどうなんだろう?と言う場合は、農水省のサイトで検索することもできます。が!ものによっては流通している通称では検索に引っかからないこともありますので、次の点に気をつけて見てください。
・ホームセンター、園芸店で売られている品種で、且つ、ついている札に育苗、増殖に関する制限の記載がない
・「(品種名) 品種登録」でネット検索して権利が消滅していることを確認
を経て育苗しましょう。
・章姫
・とちおとめ
は、育苗しても問題ありません。
ランナーの抜き方
ランナーは結構しっかりくっついています。
ランナーを引っ張った拍子に株ごと抜けてしまわないように、株の根本(株元と言います)を押さえて、ランナーが生えている方向に引っ張ると、根本でブチッととれます。時々ランナーの途中で切れてしまうこともありますが、目的はランナーの成長を止めることなので、それでも問題ないと思います👍🏻
ランナーの挿し方
ランナーの先から新しい葉が開いたら挿しどきです。

クリップを広げたものや髪を留めるUピンなど、ランナーを押さえて土に挿せるものなら何でもOKです。
私は盆栽のしつけなどに使われるアルミ線を使っています。
この際、植え付けたとき同様に、向きに気を付けましょう。

クイッと曲がっているところにピンを差して土に固定すると、土に接しているところから根が出てきて土に張り付きます。

子株の根が張って、グラつかなくなったら自分で栄養を吸収できるようになっているので、へその緒であるランナーは切って大丈夫ですし、切らなくても大丈夫です。
親株が病気にかかっている場合、子株にも病気が移っていることが多いので、病気でだめになったときの控えとしては使えないかもしれません💦
細かな育苗方法や注意点はまたその時期に見ていきましょう👍🏻
