「いきものがかり」を見ると思い出すこと
小学校5年生の頃、わたしは「いきものがかり」だった。その係にどんな役割があったのかは、もはや覚えていない。
もしかすると、ある強烈な記憶がひとつだけ残っていて、その他のことは忘れてしまったからなのかもしれない。
休み時間に男子2名が「空気砲~!!」などと言いながら、クラスで飼っていた金魚に向かって、実験用のスポイトを使って攻撃していたのをみかけた。
↓ちょうどこんな感じのやつで、何度もしつこく攻撃していた。
わたしは「いきものがかり」なのだから注意しなければならない、という責任感からなのか、その男子2名の向かって「ちょっとぉ、やめなよー」と、言った。
それでも、ふざけている2人は金魚への攻撃を止めようとはしない。
いくら注意しても無駄だったので「先生に言うからね」と忠告し、そのまま担任の先生の所へ報告しにいった。
当時で言う「チクる」というやつだ。
次の時間の授業中、先生は、その男子生徒2人を前に呼び出し、
「金魚に空気砲を当てて遊んでいたのは、本当か?」と聞いた。
男子生徒らが「はい」と、答えた瞬間、
バチーン!!!!!
平手打ちがさく裂した。 よろめく男子生徒。。
2人目の男子生徒も、
バチーン!!!!!
生徒らは、もはや泣きそうである。
「お前らが遊びの気持ちでやっていたことは、こういうことだ。金魚にとっては、この平手打ちくらい痛かったんだぞ…」
と、先生は涙ぐみながら、そして声を絞りだすように言った。
男子生徒2人は、はっとした表情になり、
反省していた。
わたしはと言えば、なんというか、わたしが先生にチクったせいで2人が平手打ちをくらうことになったので、なんか罪悪感のようなものを感じていた。大人になっても「なんか、申し訳なかったかなぁ」と、ときどき思い出すこともあったくらいだ。
けれど、不思議なことに、その平手打ちのあと、2人の男子生徒から「先生にチクりやがって、、、」みたいなことは、一切言われることもなく、意地悪なことをされることはなかった。
なんでか全くわからないが、ごく普通の友情関係を築けていた。むしろ、仲がいいくらいだったかもしれない。今思うと、不思議な感じもする。
ちゃんと先生の気持ちが、
2人の男子生徒の心に届いたからなのかもしれない。
(現代では、平手打ちなんてあってはならないことだけど…)
(むかしは、ありましたよね…)
