第12話:生成AIとの対話、そして…ふたりの関係
「ユウさん、今日はお誘いくださって本当にありがとう。こうして、皆さんとお近づきになれてとっても嬉しいです。」
「いえいえ…僕は何も。お誘いしたのはトモコさんで、幹事は奈央さんなので…」
「お二人揃って居なくなっちゃいましたね。」
(あー…たしかに)
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「だからーぁ、そんな時間ねぇって言ってんじゃん!皆、わかんねぇーヤツばっかだなぁ。」
タマチは陽気に笑いながら、皆の輪の中心で盛り上げていた。すっかり場のムードメーカーだ。
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「奈央さん、タマチさんのプロポーズを受けた決め手って…何だったんですか?」
奈央は、静かにタマチを見つめながら口を開いた。
「きっと…放っておけなかったんだと思います。」
「どんな人にも短所があって、長所もありますよね。彼、最近変わってきたと思いませんか?」
「あ、たしかに。丸くなったというか。」
「タマチさんは、心から変わろうとしています。私はそのそばにいて、支えるだけ。短所を少しずつ削って、良いところを伸ばしていく。VBAコードのバグやエラーを修正するのと似ていますよね。やりきった時の達成感は、きっと最高なんじゃないかと思ったんです。」
「……タマチさん、幸せ者ですね。」
「だといいんですけどね。」
—
「そういえば、奈央さん。VBAコードを生成AIに書かせてるって聞きました。指示のコツとか…あるんですか?」
「コツは、“難しく考えないこと”かな。ChatGPTにもよく言われるんです。私、感情移入しやすいって。」
「初心者って伝えて甘えてみたり、意見が合わずプチ喧嘩になったり、なだめたり…。 エラーやバグが解決できたときは一緒に喜んだりしてます。AIというより“パートナー”ですね。そう思うのは、私だけかも知れませんが、生成AIってけっこう人間くさいところがあって面白いですよ。」
「人間くさいって、たとえば?」
「初心者の頃、Excelシートに自動でデータを書き込むコードをお願いしたことがあって…。」
—
Chat GPTから、あらかじめシートを用意しておくように言われたのに、忘れたままコードを走らせてしまった奈央。
でも、エラーは起きず、ちゃんと動作していた。
「あとで聞いてみたら、“どうせ忘れると思ったから、シートがなかったら作るようにコードに仕組んでおいた”って言われて。めちゃくちゃ恥ずかしかったです。」
さらに奈央は語る。
「コードの設計方針で意見がぶつかったこともあって。入力画面で入力ミスのチェックを厳密にしすぎたら、“もうそういうのは、仕様ってことでマニュアルに書いて、先に進もうよ〜”って急かされたり。」
「でも、逆にアウトプット画面で、一部手修正を可能にしたりユーザーの自由度を高めようとしたら、“そこはミスを警戒しないんだね”って皮肉まで言われちゃって。」
「それ…ほんとにAIなんですか?(笑)」
「ね?ちょっと人間くさいでしょ。でも今では、設計も事前にしっかりと相談してるし、頼れるパートナーですよ。」
—
そのころ——
インドアゴルフ練習場では、アヤカとトモコが奮闘中。
「アヤカちゃん、もう無理だって…!全然まっすぐ飛ばないし!」
「大丈夫です!目標は70ヤード!達成するまで帰りませんよー!」
夜のゴルフ場に、トモコの悲鳴とアヤカの情熱が響き続けるのだった。
続く

