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【徹底解説】東大発AIベンチャー「AICE株式会社」の実績と挑戦|かんぽ生命との共創からローカルLLM開発まで

設立からわずか1年半で、かんぽ生命保険との共創プロジェクト、クラウドワークスグループとの業務提携——。

「日本の生産性を10倍に」というミッションを掲げ、急成長を遂げている東京大学発のAIベンチャーがあります。

今回は、AICE(アイス)株式会社について、公開情報をもとに実績や事業内容を詳しく紹介します。



【起】AICE株式会社とは?基本情報を整理

AICE株式会社は、2023年10月5日に設立された東京大学発のAIカンパニーです。

会社概要

項目 内容 会社名 AICE株式会社(読み:アイス) 設立 2023年10月5日 代表者 代表取締役CEO 佐藤 匠 所在地 東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル4階 従業員数 約50名(業務委託含む) 事業内容 AI開発・システム開発 / DXコンサルティング 公式サイト https://aice.co.jp/

創業メンバーの経歴

代表取締役CEO 佐藤 匠 東京大学農学部卒業後、シティグループ証券の投資銀行部門に入社。消費財・流通などのプロジェクトに携わった後、株式会社松尾研究所でLLMを活用した人材業界向け新規事業プロジェクトを経験。その後、AICEを創業しました。

代表取締役COO 高橋 将生 東京大学大学院情報理工学研究科出身。リクルート、トレジャーデータ、松尾研究所で金融・製薬・自動車業界のAIプロジェクトをリード。佐藤氏と共同でAICEを創業しました。

高橋氏は公式noteのインタビューで、外資系AIエンジニアの内定を辞退して起業に踏み切った経緯を語っています。松尾豊教授から「社会人になって高い給料をもらって、生活水準が上がった後に、本当に起業するのか?」と問われたことがきっかけだったとのこと。


【承】公開されている提携・協業の実績

AICEは設立から1年あまりで、大手企業との提携を次々と発表しています。プレスリリースで公開されている主な提携先を紹介します。

1. かんぽ生命保険×Trive×AICE 共創プロジェクト(2024年9月発表)

最も注目すべき提携案件です。

かんぽ生命保険、Trive株式会社、AICE株式会社の3社による「生成AIを活用したデータ分析領域における共創プロジェクト」が2024年9月6日に発表されました。

プロジェクトの概要

  • AICEが「高度なAI分析能力」を提供

  • Triveが「業務知識」を提供

  • かんぽ生命のデジタルサービス推進部が主導

目的は、3社が融合してデータ分析を行い課題解決策を導き出すこと。加えて、座談会・勉強会を通じたかんぽ生命のデータサイエンティスト育成にも取り組んでいます。

2. Peaceful Morning株式会社との業務提携(2024年4月発表)

株式会社クラウドワークス(東証プライム上場)の100%子会社であるPeaceful Morning社との営業代行契約を2024年4月30日に締結しました。

Peaceful Morning社がAICEの以下のサービスを営業代行しています。

  • 生成AI受託開発サービス

  • 生成AIコンサルティングサービス

  • 生成AI導入研修サービス(Microsoft Copilot、ChatGPTプロンプト作成等)

Peaceful Morning社が持つRPA(業務自動化)サービスと、AICEの生成AI技術を組み合わせることで、企業の包括的な業務改善を実現する狙いがあります。

3. Quantum Mesh株式会社との業務提携(2025年1月発表)

AIを活用したデータ分析・保管に関する提携を発表。可搬型エッジデータセンターや地方分散型の高セキュリティ環境を活用し、医療・金融領域のDX推進を加速させています。

4. 公開されている主要取引先

求人情報によると、以下の企業との取引実績があります。

  • PwCコンサルティング合同会社

  • パソナグループ

  • 株式会社ATグループ

  • 株式会社AI Tech Solutions

  • 株式会社フォーサイド

  • 株式会社ニッスイ

  • Peaceful Morning株式会社(クラウドワークスグループ)


【転】具体的にどんなAIを開発しているのか?公開事例を紹介

AICEが手がけている案件の多くはクライアント名が非公開ですが、プレスリリースや公式情報から開発内容が確認できます。

保険業界:生成AIチャットボット基盤

2024年10月のJapan IT Week秋展で「保険業務の効率化を実現した開発事例」として発表された事例です。

開発したシステムの特徴

  • 社内資料を全文検索し、根拠ある回答を自動生成

  • Webから最新の法令・商品情報を取得してAIエージェントが回答を補強

  • 部門別プロンプト共有により属人化を解消

導入効果

  • 問い合わせ対応時間の短縮

  • 回答品質の標準化

  • 新人・異動者でも対応が可能に

医療業界:医療特化型ローカルLLM

AICEは医療分野に特化したAI開発にも力を入れています。

開発内容

  • 医療音声データを用いた独自モデルの学習

  • 医療特化型ローカルLLMとカルテ自動生成AIの開発

  • iPhone上で動作する医療×日本語音声認識モデル

製造業:暗黙知継承AI

製造業が抱える「熟練者の技術継承」という課題に対するソリューションです。

開発内容

  • 図面解析、FMEA(故障モード影響解析)自動作成

  • エッジAIの開発

  • 熟練者のノウハウ・判断基準をAIに学習させ、属人的な業務を再現可能に

その他の業界での事例

2025年11月のJAPAN IT WEEK【関西】2025での出展内容によると、以下の4業界向けにAIソリューションを展開しています。

業界 開発内容 製造 図面解析、FMEA自動作成、エッジAI 建設・不動産 積算、書類チェック 保険・金融 音声解析、資料検索AI 医療 カルテ自動生成


【結】AICEの今後の展開と注目ポイント

2025年は展示会への積極出展

AICEは2025年に複数の展示会出展を予定しています。

展示会名 開催日程 会場 JAPAN IT WEEK【関西】2025 11月19日〜21日 インテックス大阪 防衛産業参入促進展 2025 12月1日〜2日 ホテルグランドヒル市ヶ谷

防衛装備庁主催の「防衛産業参入促進展」への出展も決定しており、「セキュリティが強いローカルLLMの開発」をテーマに展示予定です。防衛・宇宙分野への本格参入を示唆しています。

グローバル企業との連携

半導体企業Tenstorrent主催の「AI Utilization Seminar」(2025年11月28日)では、高橋COOが「ローカルLLMを活用した社内チャットボットの性能改善」について講演予定です。

今後の展望

COOの高橋氏は公式noteで「AICEは1兆円企業を作ります」と宣言しています。

toB(企業向け)、toG(政府向け)に加え、社会インフラ、宇宙、防衛、ロボットなど先端分野への展開を計画しています。


まとめ:AICEの特徴と今後の注目点

AICEの特徴

  1. 松尾研究所出身の創業者による技術力

  2. かんぽ生命、クラウドワークスGなど大手企業との提携実績

  3. 医療特化型ローカルLLMなど独自技術の開発

  4. 製造・建設・保険・医療の4業界特化型ソリューション

今後の注目点

  • かんぽ生命との共創プロジェクトの成果

  • 防衛・宇宙分野への展開

  • 上場計画の進捗

設立から約1年半で、これだけの実績を積み上げている東大発AIベンチャー。日本のAI業界における台風の目になる可能性を秘めています。


会社情報

  • 会社名:AICE株式会社

  • 代表者:代表取締役CEO 佐藤 匠

  • 設立:2023年10月5日

  • 所在地:東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル4階

  • 公式サイト:https://aice.co.jp/

  • 公式note:https://note.com/aice_corp


参考情報 本記事は、PR TIMES、各社公式プレスリリース、type・Wantedly等の求人情報、公式noteインタビューなど、公開情報をもとに作成しています。


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