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2025年|ソムリエ人生で最も印象に残ったワイン ベスト10【前編】




はじめに


いよいよ2025年も残すところあと一週間となりました。
一気に寒さも増してきて、年末シーズンに突入し、皆様も忙しくも穏やかな時間をお過ごしかと思います。
体調を崩しやすいタイミングでもありますので、無理をしないよう、健やかに過ごしてまいりましょう。

私はというと、昨年は体調不良ラッシュで頻繁に熱が出たり、ノドを痛めて声も出なくなることが多かったりでしたが、今年はなんと、一度も風邪をひくことなく、ノドも順調にここまで来ることができました。

なぜ今年はこんなにも体調を崩さなかったんだろう?と不思議に思い、理由を考えていたら、いくつか理由を思いつきました。こちらに関しても、どこかでお話をしたいと考えています。
今回の記事では、2025年の締めくくりと致しまして、今年一年間で特に印象に残ったワインを前・後編のシリーズでご紹介致します。
まさに、2025年にテイスティングした中のベストワイン10本。
今回は価格制限は完全に外して、率直に自分の中で感動したワインを挙げさせていただきます。



ワインを選んだ経緯


今回で4年目となったこちらのシリーズ。当初は最も印象に残った5本ほどに絞って発表しようと考えていましたが、1年間に撮影してきたワインの写真を全て見直していると、やはり今年も3,000種類以上のワインをテイスティングしてきたことから、その本数に絞りきるのは到底難しいと判断。そこで今回も、ベスト10に絞ることにしました。
毎月発表しているシリーズと違い、価格制限なしのため、かなり高額であったり、希少性の高いものばかりとなってしまいましたが、純粋に選んでみた結果となっています。
写真を見直していると、その時に感じた香りや味わい、雰囲気、情景が今でも甦ってきます。そういう意味でも、ワインというのは音楽や絵画、映画などの芸術作品とよく似た、取り巻く環境全てを含めて一生の記憶に残してくれる存在だと言えます。


2025年 最も印象に残ったワインベスト10〜6


少し前置きが長くなってしまいましたが、今回選んだ10本のワインを順番にご紹介していきたいと思います。今回の記事が前編ということで、まずは5本をご紹介します。


第10位


リチャード・カーショウ GPSシリーズ ダイフェンホックス・リヴァー シャルドネ 2020
8,470円(税込)

リチャード・カーショウのワインは、2017年頃に初めてシャルドネをテイスティングして以来、さまざまな場面でおすすめしてまいりました。その度に多くの皆様から称賛のお言葉をいただいています。(私が造ったわけではありませんが。)

南アフリカ・エルギンを拠点に、冷涼産地シャルドネの可能性を突き詰める第一人者であるリチャード・カーショウ。氏が手がける「GPSシリーズ」は、畑の区画(クローン・土壌・向き)ごとの差異を極限まで表現することを目的とした、まさにテロワール探究の結晶とも言えるシリーズです。

このダイフェンホックス・リヴァー シャルドネ 2020は、南アフリカ随一の冷涼産地として知られるエルギンの中でも、特に冷たい風と川の影響を受ける区画から生まれています。過度な熟度を避け、シャルドネ本来の緊張感と透明感を最大限に引き出すことを重視した造りで、リチャード・カーショウの哲学が明確に表現された1本です。

果実と花、スパイス、ミネラル、樽と澱の要素、それぞれの調和性が素晴らしく、一言では表し難い奥行きのある白ワインに昇華されています。
静かな緊張感と完成度で語りかけてくるこのワインは、リチャード・カーショウが目指す「世界基準の冷涼産地シャルドネ」を体現する存在。
時間をかけて向き合いたくなる思考を促すシャルドネです。


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