『詩』姫薔薇
姫薔薇の鉢植えをいただきました
淡紅の小粒な花が 私の心に相応しいと
あなたは気づいていたのでしょうか
それともただの偶然でしょうか
時雨の月といいながら 青々と
空がすべてを染め返すよう なおのこと
だから 気持ちも妙に冴え冴えとして
しんと鎮まっていたところに
こんな金平糖のような
小さな薔薇のポットが届くなんて
そんな昼下がり 南を向いた私の窓は
時雨の月の青空でいっぱい
あなたから届いた姫薔薇を
窓辺に飾れば ほんの少し
心が晴れやかになったよう こんなとき
あの「カサブランカ」のヒロインの名の
真紅の薔薇じゃないってこと
あなたに教えたことがあったでしょうか
あなたはそれを覚えていて 淡紅の
金平糖のような姫薔薇を
私に贈ってくれたのでしょうか?
私の窓辺に姫薔薇を飾ると
あなたのおもいが見えるような
なぜだかそんな気がします いいえ
本当のことを言えば 今私が住んでいる
古い場末のアパルトマンから 青空なんて
いっとう見えたりなんかしません
向かいも同じアパルトマンで
子どもを叱る女の声が
窓から聞こえてくるばかり それだのに
あなたは金平糖のような かわいい姫薔薇を
私に贈ってくれたのですね
ずっとずっといつかのように あのときは
でも姫薔薇ではなかったけれど
本当を言えば 時雨の月の青空が
私の窓にあったのじゃなくて あなたの姫薔薇が
私の窓を青空に変えた
今はそんな気がします
あの「カサブランカ」のヒロインの名の
あの真っ赤な薔薇でなくて ほんとによかったと
今は芯からそうおもいます
あなたがそれを覚えてたのか 気まぐれなのか
それは今更わからないけど
でも本当にありがとう 姫薔薇を
私の窓辺に その心に
毎週月曜日は #なんの花・詩ですか で、花をテーマに詩をアップしています。お読みの皆さんもぜひ、花をテーマに記事をお寄せください。写真も大歓迎! 曜日は問いません、こちらのハッシュタグをつけて投稿いただければ、僕のマガジンという花壇に植えさせていただきます。よろしくお願いいたします。
で、今回は姫薔薇。
ミニ薔薇のもっと小さい花をつけるもので、極小ミニ薔薇とかマイクロミニ薔薇とか言ったりします。
下の画像はうちの庭のミニ薔薇。もともとは鉢植えだったものを、母が庭に植え替えました。それでだめになるかとおもったら、春と秋、きちんと花をつけてくれます。もっとも、結構まばらだったりするので、写真に撮るとこんな具合。

ただ、姫薔薇、というだけで品種名はわかりません。
映画「カサブランカ」のヒロインと言えば、イングリッド・バーグマン。ハンフリー・ボガートとの恋愛映画でした。でした、と言いながら遥か昔に一度見ただけなので、内容は全く覚えてません。
その「イングリッド バーグマン」という名の真っ赤な薔薇があります。詳しくはこちらをどうぞ。
ご覧いただくとわかりますが、いわゆる、薔薇といったらこれ! な、花です。同じ薔薇でも全然違いますね。イングリッド・バーグマンに捧げられた花なのでしょうか?
ちなみに「時雨月(しぐれづき)」は10月の異称。でも旧暦10月なので、今の暦にすると11月頃がぴったりくる気がします。
#なんの花・詩ですか に、お二人お花をいただきました、嬉しいです! 少し時間が空きましたが、ご紹介したいとおもいます。
1.フルレットさん。日曜押花美術展 vol.17
一ヵ月も経ってしまいました、ごめんなさい。
シンビジウムの押花スカーフ。デザインコンセプトも書かれてあり、その良さが一層伝わりますね。
2.あめもり「お出口は『なんのはなしですか』」さん。写真【彼岸花・晴天は三枚】しかない。
彼岸花のお写真。青空に映えて綺麗です。
ありがとうございます!
今回もお読みいただきありがとうございます。
他にもこんな記事。
◾️辻邦生さんの作品レビューはこちらからぜひ。
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