ishidai
同じ場所に何度も潜っていると、特定の魚と顔馴染みになることがある。
例えば、下の写真のイシダイ。内房・安房小湊の研究施設の地先に何度が潜っているうちにこの魚と出会った。ほぼ毎回、潜るたびにお互いを意識して交流を持てたので、顔見知りになったと言い切ってもいいと思うほどだ(笑)
エントリーしてスノーケリングで沖に向かい、岩礁が切れるあたりでSCUBAに切り替え海底へ。
すると5分もしないうちに、このイシダイは現れた。レギュレターの排気の音を聴きつけてやってくるのだろう。そのうち愛着が湧いて、手近な貝やウニを砕いてやるようになり、さらに手で持って差し出すとそれを食べるようにもなった。
このダイビングサイトは一般には開放されていなかったが、研究者の卵が頻繁に同じあたりを潜っていて、彼らはこのイシダイに「石松」という名前をつけていたと後で話しを聞いた。この魚の個性と交流関係が伝わってくるいいネーミングだと思った。

いろいろな動物とじっくり付き合ってみると個体ごとに明確な個性が感じられるのは多くの人々が経験するところ。
野生でも「人懐っこい」あるいは「怖いもの知らず」といった個性はあるようで、そういう個体は驚くほど大胆だったり、積極的に交流を持とうとする(ように感じられる)。
人間でいうと社交的な性格とか外交的といったところだろうか。その手の個性がその動物の進化に深く関係していると断言する研究者に会ったことがある。
人懐っこさ、社交的みたいな自分の周りの壁をコミニュケーション能力などで低くできることがその種の行く末にまで影響するのであるのなら、昨今の流れ、日々新しいタイプのコミュニケーションツールを手にしていく人類の行く末には何が待ち受けているのだろう(大袈裟w)
#写真は 、すぐ目の前を悠然と泳ぐイシダイ。ワイドレンズなので手の届きそうな距離だ/ October, 1977 ; NIKONOS+15mm
