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#47 YouTube にピアノ演奏動画を投稿したお話 〜 Pretender 愛を叫ぶ〜

今朝、Official髭男dism の名曲『Pretender』をピアノで弾いた動画を YouTube に投稿した。

なぜ投稿したのか。どんな気持ちで「公開」ボタンを押したのか。今回の記事では、意味や完璧さを求めるのではなく、ただ「好き」を形にする創作の楽しさと葛藤を書いてみたい。

私とピアノの出会い

私がピアノを始めたのは小学 4 年生の 10 月のこと。きっかけは、世界的ピアニストのリチャード・クレイダーマンのコンサートに、3歳上の兄と行ったことだった。

岡山県民なら誰もが知るシンフォニービルという施設で、当時 9 歳の私はその演奏に圧倒された。ミスタッチがないのは当然として、そのはるか上のレベルで「ひとつひとつの音をどう表現するか」という演奏を、初めて生で聴いた。帰ってから親に「ピアノを習いたい」と伝えて、姉が通っていた教室に自分も通い始めた。

それから中学 2 年の終わりまで、4 年半ほど続けた。兄の大学受験と私の高校受験が重なるタイミングで教室は辞めたが、その後も独学で細々と続けていた。学生時代の 6 畳のアパートにも、新卒で入った会社の 4 畳半の独身寮にも、電子ピアノを持ち込んでいた。寮ではピアノ専用の椅子を置く余裕はなかったので、ベッドに腰掛けて弾いていた。

いつでもすぐ弾ける状態にしておいた(= Make It Easy できていた)ことが良かったのだと思う。ほとんど触らない時期もあったが、なんだかんだで演奏技術はそれほど衰えずに今に至っている。

私が 4 年間を過ごした独身寮の部屋。手前のすのこベッドに座っていた。

名曲『Pretender』への愛

2019 年の春、Amazon アレクサに「最近流行っている曲をかけて」とお願いした時に、初めてこの曲を聴いた。

イントロから鳥肌が立った。「なんだこの名曲は!」となった瞬間のことは今でも鮮明に覚えている。

「タラララーン♫」というあのイントロ、途中のスタッカートを効かせたリズムへの変化、そして突き抜けるようなサビのメロディ。ボーカル藤原さんの圧倒的な歌唱力。すべてに衝撃を受けた。

今回改めて調べたところ、リリース当時は 34 週連続オリコン 1 位、200 週連続 TOP 50 入りという驚異的な記録を持つ曲だった。YouTube の MV の再生回数は6億回以上。本当に多くの人に聴かれた曲で、私も何回聴いたか分からない。

この曲を自分でもピアノで弾きたいと思い、楽譜と演奏動画を探し始めた。行き着いたのが canacana さんという方の演奏。「弾いてみた」ジャンルでは最高峰クラスの方で、この人が弾く Pretender がまた鳥肌ものだった。「こんな風に弾きたい!」という渇望が湧き上がった。

ただ、canacana さんの楽譜は難易度が非常に高く、自分の技術では弾けないレベルだった。それでも諦めきれず、一段難易度の低い別の楽譜をベースにしつつ、canacana さんの楽譜を部分的に取り入れる、という手法を取った。根気のいる作業だったが、弾きたいという気持ちが圧倒的に強かったため、それほど苦にならなかった。

投稿までの葛藤

最近フリーランスになって、自分が本当にやりたいことを探っている。その中で気づいたのが、「創作活動への意欲」だ。

創作活動とは、自分のアイデアや気持ちを形にして外に出すこと。こうして文章を書いたり、音声配信をしたりすることもその一つだ。

その中で、自分が聴きたい作業用 BGM を生成 AI で作ることも試していたが、どうにも「他人の褌(ふんどし)で相撲をとっている感」が拭えなかった。例えるなら、AI に作らせたラブレターの文章を機械音声で読み上げているような感覚に近い。

やはり、自分の演奏で何かを表現したかった。もちろん、ピアノを弾くのも誰かが作った曲を借りている訳だが、この曲をどれほど好きか、どの部分が特に好きか、といったこだわりは、自分でなければ出せない。

そんなことを思って、自分で弾いた動画を出すことにした。

「公開」ボタンを押す直前に、少し立ち止まった。ためらった訳ではなく、
あえて止まって、どんな感情が湧くか観察してみた。

聴こえてきたのは、「既に見事な演奏動画がたくさんある中で、自分が投稿する意味はあるのか?」という問いだ。

意味があるかと問われると、ないかもしれない。それでも、好きだから弾いた。この曲を愛する気持ちを、同じく髭男ファンの人と共有できたら嬉しいし、ファンではない人にも「こいつ本当に Pretender 好きやな」ということが伝わればそれで十分だ。

決して完璧な演奏ではない。ミスタッチはあるし、テンポが乱れるところもある。録音環境が悪く音割れもしている。

それでも、そのまま出した。私にとってこれは、「不完全である勇気」を持つためのトレーニングの一環でもある。(実のところ、take 30 を超えてもう撮り直す気力がなかった)

つくづく、人生は不思議な旅

純粋に好きな曲を、好きだから弾く。そんなことを続けていたら、YouTube に動画を投稿していた。

27 年前、リチャード・クレイダーマンのコンサートに行ったことで始めたピアノを、36 歳になった今も続けているなんて、あの時の自分にはまったく想像できなかった。

今回の記事に「結論」と呼べるものはないが、「何につながるのか分からないけど、やりたいからやる」ことを、毎日の習慣にそっと組み込んでおこうと思う。


🎥 投稿した動画はこちら


最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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▼浩平のプロフィール
・コーチ 4年目(2026年5月現在)
・京都大学工学部 / 同大学院 → 技術職 9年 → 教育ベンチャー 3年 → 独立
・座右の書:Atomic Habits
・好きな習慣:早起き / 読書 / 内省 / 筋トレ

「理系院卒 → 大手終身雇用」というレールを離れ、36歳でライフコーチとして独立しました。自分の意思(Will)でキャリアを選択するための、読書やジャーナリング習慣の重要性について発信しています。

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