ペラペラな話。
ペラペラエッセイというものがある。
考案者のちょろすさんによる解説は以下のとおりだ。
なんの役にもたたない、読んで損したわーって思う人もいるかもしれない、ダメだこりゃのやつ。中身なんてない。だってペラペラだ
私も最近なんだか色々頑張りすぎてたなって思う。特に昨日の受験の話なんか肩と肘に力が入りすぎて背中もボキボキだ。
大体今日は日曜日。しかも時刻は朝6時。そもそも起きてる人も見てる人もいないだろう。幸いなことに娘もまだ寝ている。私だけがいる世界。なので、私も心赴くままにペラッペラな話をしたいと思う。
で、思った。
特に書くことが無い。ペラペラを通り越してスカスカだ。これじゃいけない。いやいいのか。ペラペラだから。
一旦ペラペラエッセイはここまでにして、せっかくなら最近ハマってる引き算飯の話でもしようか。
愛は足し算、料理は引き算とはよく言った言葉だ。ミニマリストの私にとって、丁寧な暮らしと丁寧な料理は同義である。
やれ、「何かを作ろう」と料理のレシピサイトを見る。めんどくさって思う。そもそも大さじと小さじとかいまだによく分からない。
比重が違うけど、固体と液体は同じので測っていいのか?とか考えても答えがない。
作り方もそうだ。大体弱火よりも少し強めの中火ってなんだ。ガスコンロのレバーを調整しているうちに火が消える。ていうか、そんな絶妙な火加減を要するものを雑な表記で書かれても理想の料理なんてできっこない。
他にもレシピについて書きたいことは山ほどあるが、皆さんにも一度や二度は経験があるだろう。
一生懸命頑張ったのに全然美味しくない料理を作ってしまったことが。
理由は色々考えられる。
まず先ほどの火加減のような小さな差の積み重ね、レシピに書かれていない暗黙知、そしてそもそもレシピを作った人の味覚。
レシピとは再現性を高めてナンボだ。なのにゴテゴテと組み立て家具のようによく分からない説明を書かれても再現したのかできたのか分からない。
私は料理から離れてしまう人が多いのは実はこんなところに原因があるんじゃないかと睨んでいる。
前置きがだいぶ長くなった。
それでは私が日々実践しているとっておきの引き算飯を紹介しよう。
安心して欲しい。まず安くて手間要らず。失敗もしない。繰り返し作れる。そして美味しい。そんな珠玉のレシピたちだ。
エントリーNo. 1
醤油かけご飯
言わずと知れた引き算飯界の雄である。そもそもこの料理は卵かけご飯から生まれた。卵かけご飯は美味しいが、ある日私は気が付いた。
そもそも卵いらなくね?
まさにコロンブスの卵的発想の転換。卵かけご飯の味は要するに醤油の味だった。ただの醤油をかけてご飯を食べる。最高だ。
トッピングで鰹節やバターを添えてもいい。
ちなみに昨日の私の夕飯である。
エントリーNo. 2
バター醤油炒めご飯
そのままである。作り方も超簡単。バターをフライパンに入れてご飯を炒めて醤油を垂らすだけだ。全部目分量で構わない。
火加減?適当にやってくれ。
大体こんなものを食べるのは休日の寝起き、何もやる気のしない朝、もしくは昼、ところにより夜だ。
そんな時に一生懸命何かを頑張ろうとしたってダメなのだ。体と心の声にしっかりと耳を傾けて面倒なことはやめてしまおう。
この料理の最大のコツは脱力だ。
とにかく何も考えない。
醤油が多少焦げようが、それすらもバターがしっかり受け止める。大体米と醤油とバター、合わないわけない。これは失敗という概念を根底から排除した究極のミニマリスト料理なのである。
ただ一つ注意点。アレンジは禁止だ。下手に鰹節だの卵だのを落とした瞬間に、全く違った料理になる。どうかこのまま食べて欲しい。私が天国に連れて行く。
エントリーNo. 3
コロッケライス
どこからか声が聞こえた。
「醤油かけご飯」も「バター醤油炒めご飯」も結局〝炒めてる〟か〝炒めてないか〟の違いだろ?
・・・・。
オーケー。コロッケライスを披露しよう。
まず冷凍のコロッケを買うべし。コロッケなんて家で作るものじゃない。業務用スーパーなどで売っている一番やっすい奴でいい。
それをレンチンする。時間は袋に書いてるだろうが私は気にしたことはない。適当にあったまってたらオーケーだ。
で、ここがこの料理で超絶面倒な工程だが、重要なのでぜひ心してやってほしい。
皿に乗せたコロッケに醤油(あれば出汁醤油)をかけて箸でほぐすのだ。
お疲れ様でした。
ここまできたら栄光の架橋はすぐそこだ。
ご飯をよそい、鰹節のふりかけをかけて、そこにほぐしたコロッケを載せて完成だ。
半端じゃなく美味しい。
まず味に関してはほぼ海苔弁と同じだ。海苔弁が嫌いな人はいないだろう。そういうことだ。
ほぐしたコロッケはシャレオツにかきこんでもいいし、米と一緒にぐちゃぐちゃに混ぜて食べてもいい。醤油が足りなきゃ足してくれ。
さて、今日はペラッペラなレシピ三選を紹介した。
要するに炭水化物と食塩と脂質、これにつきる。
栄養バランスなんて一切考えていないが、その分旨さには最大限振り切った珠玉のレシピ。
これであなたも料理上手。
「結局こういうのでいいんだよ」と私はいつも思っている。
大人は真面目だ。
ついつい頑張りすぎて、時に擦り減り、それでも前に進み、いつしか自分の心を置いてきぼりにしてしまう。
そんな時、たまにはこのペラッペラな料理を思い出して欲しい。
辛い時、悲しい時、神があなたから全てのやる気を奪っても大丈夫。
もう何も恐れることはない。安心して冷蔵庫の中を見て欲しい。
眩いばかりの原石たちがあなたをそっと出迎えてくれるはずだ。
