鏡の話。
いつも仲良くさせてもらっているみーさんが「みんなの辞書作り」という企画をされている。
ルール的なものは以下の通りだが、色々な言葉に込めた思いを自分なりに表してみようというものだ。
正規の辞書のように堅苦しいものでは無く、
あなた方の思うところの意味を付けていってほしいのです。
独自ルールの意味で全然結構です。面白いのでも、なんでも良いのですが、人の誹謗中傷などはお控えくださいませ🙏😭良識ある言葉でご説明くだされば嬉しいです。
私も、すごく素敵な企画だと思っていて、先月からやるやると言っていたものの結局やれていなかった。
と言っても、どう書こうか迷ってしまう。カ行から始まる言葉で自分なりの使い方や意味というと立ち止まる。
ああ、あった。
書く。これならどうだろう。でも、今まで散々書き散らしてきて面白みがない。
うーん、迷う。複雑な言葉よりもきっと概念とか抽象的な言葉がいいのだろうが出てこない。
あ、鏡。これならいいかもしれない。
私の創作物をよく読んでいる方がいればなんとなくピンと来るかもしれないが、私はよく「鏡」というモチーフを使う。一昨日書いた「短編 引越し。」でも鏡は登場している。あ、なんなら昨日書いた「セミファイナルの話。」でも登場していた。一体どれだけ鏡が好きなんだという話だが、そう思うとかなりの頻度で使っている言葉かもしれない。
鏡とは、その前にあるものを反射するだけの道具だが、私にとっては〝どう反射するか〟〝どう映すか〟に重きを置いている。
ズレというのだろうか。対象者が覗き込んだ際に明らかにおかしいのに、それを認識できないこと。また、偶然映ってしまったものが、全然意図しないものだったり。もしくは確認の意味もあるかもしれない。
人間というのは、自分の顔を見ることは本質的に不可能だ。だから鏡を見ることになるのだが、前提として鏡に映る自分の姿は左右逆転の虚像だ。
仮に誰かの視界を借りたとしても、それはその人の目を通した自分に過ぎない。
また、鏡に映る自分は、自分が自分と思いたい自分である。有名な話だが、人間の目には補正能力があるらしい。
つまり、鏡に映った自分も、また自分の視界によって歪められた何かに過ぎない。当然自分が誰かを見る時も同じように補正をしているから、誰かが見ている自分もまた、(虚像の議論は脇に置いても)本当の自分じゃないのかもしれない。
ちなみに、zoomなんかで自分の映像を左右反転する機能があるが、私はアレを使うとぶっちゃけすごく気持ち悪い。
なんだか自分が自分じゃないような感覚を受ける。そして、それをじっと見てると、なぜか肩の辺りが痛くなり、段々と首の動きがぎこちなくなっていく。
鏡はウソの自分しか映さない。どこにも本当が無いのに、それしか信じる術がない。そして、そのウソの自分に騙されたまま、自分は自分の自己像を結んでいる。
一体、本当の自分はなんなのか。今日も鏡に向かって問いかける。
