この社説が気になる(2025.6.4)
今日の気になる社説
昨日行われた韓国の大統領選挙は、ニュースとして紙面に登場したが社説での言及は明日以降になるだろう。
朝に報じられた長嶋茂雄氏の訃報。
ミスタープロ野球と呼ばれるほど、一定の年齢以上の世代には選手として、また監督として記憶に残る存在であることから、五紙全てが言及。産経はこの話題だけで通常の二本分の字数を割いている。
現役時代の野球への取り組み姿勢、監督としての記憶に残る言葉、そして何より松井秀喜氏を育て上げたエピソードなど、各紙が採り上げることを拾いながら、ミスターの存在の大きさを改めて感じた。
注目したのは、原発の除染土の取り扱いに言及した朝日の一本。
政府が再生利用と福島県外での最終処分に向けた基本方針を決めた。
首相官邸での活用も報じられている。
科学的な安全を強調するだけでは理解は進まず、自治体や市民との対話を通じて懸念を払拭すべきと説く朝日。その主張を導く姿勢こそが、風評被害を引き起こすのではないか、という気がしてならない。同紙の今後の報道や他紙の言及にも目を配りたい。
[抜粋]政府は安全性を十分確保するため、工事の作業員らの被曝(ひばく)を国際基準以下に抑え、土の飛散や流出の防止策などもとる、としている。とはいえ科学的な安全を強調するだけでは、理解は進まない。↓
長嶋茂雄氏に言及した各紙の社説
[抜粋]野球を通じ何を表現すべきか、どうしたら周囲に喜んでもらえるか、学生時代から考えていたという。そのための努力を怠らなかった。練習こそが自分の支えだと、真夜中にもバットを振った。↓
[抜粋]印象に残る言葉も多い。現役引退のセレモニーで「我が巨人軍は永久に不滅です」と語ったのは、昭和史の名シーンだ。監督時代の「メークドラマ」は、逆転でリーグ優勝を果たした96年の日本新語・流行語大賞に選ばれた。↓
[抜粋]国民栄誉賞の受賞式典ではオープンカーで並び、不自由な右手を隠して左手を振る長嶋さんの横で、松井さんも左手だけを振り続けた。「監督の元気を際立たせたかったから」と松井さんは後に話した。心優しい後進を育てたことも、長嶋さんの大きな功績である。↓
[抜粋]04年に脳 梗塞 こうそく で倒れ、右半身麻痺などの後遺症が残った。それでも「もう一度走りたい」と懸命にリハビリを続けた。「天才」だと言われることが多かったが、「たゆまぬ努力」の人でもあった。↓
[抜粋]日本代表監督だった2004年、脳梗塞(こうそく)に倒れた。その後は姿を見せる機会も激減したが、東京五輪開会式の聖火リレーなど時折見る背筋の伸びたたたずまいは、リハビリに取り組む誠実さと生きる喜びを映していた。同じような境遇にある多くの患者や家族が、自らを重ね合わせる存在だったのではないだろうか。↓
その他の各紙の社説
[抜粋]日中間の懸案は山積し、特に安全保障は深刻だ。中国海警局の船は沖縄県の尖閣諸島周辺で日本領海への侵入を繰り返す。5月にはヘリコプターが領空を侵犯した。サラミを薄く切るように徐々に現状を変えようとする「サラミ戦術」の中国に不信感は拭えない。↓
[抜粋]トランプ氏は膨大な量の関税を短期間で発動するため、議会の手続きを事実上無視した。だが判決は「米国の憲法は原則的に関税の権限を議会に与えている」と指摘し、「大統領に無制限の権限を与える法律ではない」と断じた。↓
[抜粋]農水省はこれまで、価格高騰の要因は流通の目詰まりだと説明してきた。だが、生産量自体が足りないとの声も強まっている。これまでの説明にとらわれず、価格高騰の理由や生産不足の有無についても再検証すべきではないか。↓
