見出し画像

3歩 進むと、だいたい忘れる ―忘れない設計じゃない、忘れてもいい設計だ。

突然ですが、

私は物忘れが大得意。


作業中に
「あ、あれ持ってこなきゃ!」

てくてくてく……なんだっけ???


親方が
「後であれやっとけよー。」

と私に声をかける。

「はい!!」
と威勢よく返事をして、
今やっている作業を終わらせる。

……終わる頃には、声をかけられたことすら忘れてる


「明日あれ持ってこよう」

倉庫に着く。
車に積むの忘れて、帰って寝る

翌朝。

「あ、昨日積んでなかったな。忘れないようにしないと。」

倉庫に着く。
車降りたら、忘れてる


だいたい、いつもそんな感じ。

鶏さんに失礼なくらい忘れる。

一時期はヘコんでいたときもあるけど、
今はもう

それが特技になった。



弱点を得意技に変える

決して、克服などできない。
もう、そういう脳みその作りだ、きっと。

ならば、得意技にしてやろう。

いや、ただの開き直りだろ?
と思われるかもしれない。

まぁ、おおむねその通りなんだけど。

でも、とても大事なことがある。

それで自分を責めないことだ。

いつもやらかしてしまうなら、
いつまでもネガティブなまま。

それは仕事にも響くし、
周りの人も気持ちよくない。

あえて胸を張って自虐ネタにするくらいがちょうどいい。


目標は笑える自虐ネタ

ここ。
テストに出ますよ笑

ほんっっとーにここがキモで、

ただのミスは笑えない。

自虐ネタにしようもんなら、
開き直ってんじゃねーよって嫌われる。

だから、カバーするための工夫をちゃんと見せる。

これは、忘れない工夫じゃない。

忘れても大丈夫な工夫だ。

ここで、初めて開き直りを発動する。


恥は積極的に晒す

その壱、独り言ばんざい

「あ、あれ持ってこなきゃ!」

―― これは心の声ではない。
あなたの脳に、直接話しかけている。

※要は、周りにも聞こえる独り言。

独り言をブツブツ言う人は変な人扱いされる。
望むところだ。

これのおかげで、

「あー、何持ってくるか忘れた!」
(独り言)

「さっき〇〇って言ってたぞ。」

どこからともなく、返答が返ってくる。

私にとって周りの人は、
みんなまとめて「ねえ、アレクサ!」だ。


その弐、最も便利なメモ帳は自分の手

「後であれやっとけよー。」

「はい!!」

…ゴソゴソ。
じゃーん!ゆせいぺーーーん!!

そう、常に油性ペンを持ち歩く。

言われた瞬間、

手の甲にデカデカと書く。

決して、恥ずかしがって
袖に隠れる部位に書いてはいけない。

書いたことを忘れてしまうから…笑

あわよくば、
「お前、それ何書いてあんの?」

と声をかけてくれる人が現れることを期待する。

というか、そもそも見たらわかる笑


その参、イライラポイントを逆手に取る

「あ、明日あれ持ってこよう」

…ゴソゴソ。
じゃーん!パイオランテープぅー!!

※Pカットとも。幅広の養生テープのこと。

常に携帯する油性ペンとの合わせ技。

養生テープは常に持ち歩くわけではないが、
だいたい現場に転がっている。

すぐに見当たらなければ、
手の甲にメモ。

一服の時などに養生テープに書き写し、

車のハンドルに貼る。

必ずしもハンドルである必要はない。
ドアの取っ手でもいい。
スピードメーターの近くでもいい。

とにかく、めちゃくちゃ邪魔なところに貼る。

もう、目に入りまくってとにかく鬱陶しいところ。

そんなのかっこ悪い!
とか言ってる場合ではない。

明日の自分のメンタルと、
現場の進行を守るためには
必要な装備だ。


それ以外のことや、
あまりにもメモが長くなる場合は、

スマホの付箋アプリのウィジェットだ。

ホーム画面にデカデカと表示させてる。

スマホは必ず開く。
何か書いてあれば、目につく。

タイミングはスマホを開くことが条件になるが、
まぁまぁ使えている。

整理整頓、オシャレな待ち受け♡

など、断じて1ミリも私の助けにはならない。

あ、待ち受けって死語?笑


そこで初めて、自虐ネタになる

「お前独り言うるせー!」

「わたし、アレクサ先輩がいないと仕事ができません!‎(´>ω∂`)☆」


「お前、油性ペンでそんなとこ書いたらなかなか消えねーぞ?」

「いやー、意外と消えるんですよ!残ってたら、手洗ってないかもしれませんね!!(´∀`*)ケラケラ」


「誰だよ、こんなとこにテープ貼ったの!」

「…私ですが、何か?( ΦωΦ )✨」


たぶん、ここが一番大事。

そして、
極めつけは、

ガチで忘れてはいけないものを忘れた時。

「大変、申し訳ございませんでした!!!」

気づいた瞬間、
なるべく早く、
真っ先に、
心から、
誤魔化さずに、

謝罪する。

隠そうとしたり、言い訳したりしてはいけない。

今絶対に必要、というタイミングで発覚した時には、
もう手遅れだ。
謝って済む問題ではなくなるかもしれない。

みんなに多大な迷惑をかけてしまうことになる。

自分のミスのフォローをお願いする立場なのに、
自分を守っている場合ではない。

誠心誠意、謝る。

自分ひとりでは取り戻せないミスでも、

経験豊富な先輩の知恵で、
親方の采配で、

何とかカバーしてもらえることが多い。

カバーしてもらえたら、
きちんとお礼を言う。

「今日のことで、余計な手間を増やしてしまい、
大変申し訳ございませんでした。
フォローしていただき、ありがとうございました。」


常日頃から堅苦しくなくていい。
楽しく仕事をすればいい。

でも、
仲良しだからナァナァで行けるだろ。

これは通用しない。

必要な時には、
誠実な態度を取れる。

だから、
多少お調子者でも、一緒に笑ってもらえる。

私はそう思って信頼を積み上げてきたつもりだ。


私にとって、

克服できない短所とは、

ネタに昇華するものである。

いいなと思ったら応援しよう!

女職人漂流記|こはるの、ねこのーと! ねこのーと!にいただいた応援は、現場の負担を1ミリでも減らす工夫の図解・メモづくりに使わせていただきます。 いつか誰かの「猫の手」になれるよう、少しずつ記録していきます。