熊本地震 支援先の候補の提案――ペットという家族を置いて、逃げられない人たちに届いてほしい
以前、こはる観測所で動物愛護のメンバーシップに入ったとき、こんなことを書いた。
自分で動物を保護することだけが、動物を助ける方法ではない。
保護活動をしている人を支えること。必要な場所へお金を届けること。活動を知り、誰かに知らせること。
自分にできる範囲で、動物たちのいる場所に小さな灯りを足す。
そんな関わり方もあるのではないか、と。
今回は、その選択肢のひとつとして、熊本地震を受けて始まった緊急ペット支援を紹介したい。
熊本地震を受けて派遣された、緊急ペット支援チーム
今回紹介するのは、認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンによるクラウドファンディング、
「熊本地震緊急支援~ペットと共に生き抜く全ての『家族』を守りたい」
というプロジェクトだ。
【支援ページ】
ピースウィンズ・ジャパンは、国内外で災害や紛争などの人道危機に対する支援を行っている団体で、災害医療支援チーム「空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”」のほか、保護犬支援の「ピースワンコ・ジャパン」、保護猫支援の「ピースニャンコ」などを運営している。
2026年7月28日に熊本県で地震が発生したことを受け、翌29日午前から「ピースワンコ・ジャパン」と「ピースニャンコ」の緊急ペット支援チームが被災地へ派遣された。
現地では、同団体の災害医療支援チームに同行し、
・ペットと同行避難している被災者への物資支援・被害状況や、ペット支援に関するニーズの調査・行政や他の支援団体と連携した緊急支援
などを行っている。
単にペットフードを送るだけではなく、現地で何が不足しているのかを調べ、行政や他団体とも連携しながら、必要とされている支援を届けるための活動だ。
寄付金は何に使われるのか
クラウドファンディングのページでは、寄付金の主な使い道として、次の活動が挙げられている。
・被災地でのペット支援ニーズの調査・フードや衛生用品などの緊急物資支援・被災地の状況に応じたその他の支援・今後の災害支援に備えるための準備
寄付金は、今回の地震で被害を受けたペットと、ペットを連れて避難する人たちへの緊急支援活動に使われる予定だ。
災害時には、時間の経過とともに必要なものも変わる。
発生直後にはフードや水、ケージなどが必要でも、その後は一時預かりや動物の健康管理、避難生活を続けるための支援が必要になるかもしれない。
そのため、このプロジェクトでは、現地で確認されたニーズに応じて、活動地域や支援内容を変更する可能性があるとしている。
また、集まった寄付が今回の支援に必要な額を上回った場合は、ほかの災害支援活動に使われる可能性があることも明記されている。
寄付先を選ぶときには、こうした使途や注意事項も含めて、それぞれでページを確認してほしい。
ペットの支援は、人が避難するための支援でもある
災害が起きたとき、まず人間の命を守らなければならない。
社会が人間を優先することは理解している。
限られた人員や物資の中で、すべての命を同じように助けることが難しいのも分かる。
それでも、動物と暮らしている人なら分かると思う。
家族を置いて、自分だけ逃げることはできない。
もし今、大きな災害が起きて、
「猫は避難所へ連れていけません」
と言われたら。
私は、ことらとはるを家に残して、自分だけ避難することはできないと思う。
猫と一緒に車の中で避難生活をするかもしれない。
危険だと分かっていても、猫のいる家へ戻ってしまうかもしれない。
けれど、誰もが車を持っているわけではない。
車が災害を免れているとも限らない。
真夏や真冬の車内で過ごすことが、命に関わる人もいる。
高齢者や持病のある人、車を運転できない人もいる。
何匹もの動物や、大型犬、持病のある動物、移動が難しい動物と暮らしている人もいる。
動物を置いていくことはできない。
けれど、一緒に逃げられる場所もない。
その間で動けなくなる人がいるかもしれない。
だから災害時のペット支援は、人間より動物を優先するためだけの活動ではないと思う。
動物を家族として暮らしている人が、その家族と一緒に避難するための支援でもある。
ペット用品を届けること。
ペットと過ごせる避難環境を整えること。
一時的に動物を預かる場所や、必要な支援を探すこと。
それによって初めて、安全な場所へ避難できる人もいる。
動物を助けることで、そのそばにいる人間も助ける。
「この子を置いていかなければならないなら、自分もここに残る」
そう思っている人に、一緒に逃げられる道をつくるための支援だ。
現地へ行けなくてもできること
災害が起きても、誰もが現地へ駆けつけられるわけではない。
自分で犬や猫を保護したり、被災した動物を預かったりできるわけでもない。
家にも、時間にも、お金にも限界がある。
けれど、現地へ行ける人を支えることはできる。
必要な物資を届けられる団体に託すことはできる。
こういう活動があると、誰かに知らせることもできる。
もちろん、支援するかどうかや、どの団体を選ぶかは、それぞれが活動内容を確認したうえで決めることだと思う。
今回紹介したプロジェクトも、数ある支援先のひとつにすぎない。
直接手を伸ばすことができなくても、
手を伸ばしている人の、その先に少しだけ力を足すことはできる。
動物を助ける方法は、ひとつではない。
これも、その方法のひとつとして、提案させていただきます。
被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
不安な日々が続くなか、必要な支援が一日も早く届き、少しでも安全に過ごせる時間が増えることを願っています。
そして、動物と暮らす方々が、大切な家族と離れることなく、ともに避難し、穏やかな日常へ戻れますように。
※伝わりやすく支援内容を要約するため、AIによるまとめが含まれます。支援先の内容などは、実際にリンク先の情報をご確認の上、ご自身の判断で支援を行っていただきますよう、お願い申し上げます。
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