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忍の六具とは?

「忍の六具(しのびのろくぐ)」とは、江戸時代に記された忍術書『正忍記(しょうにんき)』などに記されている、忍者が遠方への任務(忍び歩き)の際に必ず携行したとされる6つの基本道具のことです。

特定の武器というよりも、情報収集やサバイバル、緊急時の脱出などを目的とした、多機能で実用的な道具が選ばれていました。

【忍の六具の6つの道具】

■ 編笠(あみがさ) 顔を隠して正体を悟られないようにするほか、日よけや雨よけ、さらには枕代わりとしても重宝されました。

■ 石筆(せきひつ/いしふで) 情報を記録するための筆記用具です。ろう石などを使って文字を書き、道しるべや伝言を残す際にも活用されました。

■ 三尺手拭(さんじゃくてぬぐい) 約1メートル(三尺)の長さがある手ぬぐいです。防寒、顔を隠す、怪我の止血、ロープの代用など、さまざまな用途に使える万能布でした。

■ 印籠(いんろう) 常備薬や解毒剤などを入れて持ち歩くための携帯用の薬入れです。任務遂行や体調管理のために欠かせない道具でした。

■ 打竹(うちたけ) 火種を携帯するための道具です。竹筒の中に火種となる炭などを入れ、空気を遮断して保存しました。マッチやライターのない時代には、火を確保するための重要な道具でした。

■ 鉤縄(かぎなわ) 縄の先に鉄の鉤が付いた道具です。高い塀や城の石垣を登り降りするほか、荷物を引き上げたり、陣幕を張ったりする際にも使用されました。

【現代との比較】

忍の六具を現代に置き換えると、次のようになります。

・編笠 → 帽子

 ・印籠 → お薬ケース

 ・鉤縄 → パラコードやロープ

 ・石筆 → スマートフォン

 ・打竹 → ライター

 ・三尺手拭 → 手ぬぐい

忍の六具を見てみると、特別な忍者道具というよりも「旅や非常時に役立つサバイバルキット」に近いことが分かります。

形は変わっても、その考え方は現代の防災グッズやアウトドア用品にも受け継がれているのかもしれません。

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