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孝謙・称徳天皇物語 女帝の手記(里中満智子)1巻(まほろば光明皇后)

「女帝の手記①」(里中満智子)読了。著者の古代史はどれもぐいぐい読ませて面白いですけど、主人公(孝謙天皇・称徳天皇)の諱の阿倍は大きな意味があったんじゃないかと思う。作中では藤原氏に育てられたことになっていますが、やっぱりこれは阿倍氏に育てられたんじゃないかな。譲位する相手も(あまり藤原氏と関係ない)淳仁天皇(大炊王)で、阿倍氏の血を引いています(廃帝になっていますが)。

孝謙天皇は母が藤原氏(光明皇后)ですが、他家に預けられたのは、当時の慣習で、特に阿倍氏なのは、多分、(阿倍氏と同族の膳臣に育てられた)元明上皇の差配でしょう。皇太子になったのは、藤原氏が政権をこの頃はまだ独占しきれてなかった為の妥協案のように思えます(ただしこの時は阿倍氏の参議は空席でした。だからこそ(阿倍氏に借りをつくらなくて済み/貸しをつくれるので)藤原氏は阿倍内親王を皇太子にしたとも考えられます)。

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