裁縫男子のバイブル『コカドとミシン』で、夫が初めて服を作った【コアキナイ観察日記 #5】
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アロハシャツを作る、と言っていたはずの夫が、最初に選んだのは「パンツ」だった。
50代夫、初めてお裁縫の本を買う
さて、巾着に飽きた夫が次にできることを探そうと、世界の図書館AMAZON (勝手にこう呼んでいる)で簡単そうなお裁縫の本を探してみる。
とは言っても、1冊は既にチェック済みである。
最近初めてミシンをやってみたという裁縫男子の手には、大体この本があるんじゃなかろうか。
令和の裁縫男子のバイブルと言っていいだろう『コカドとミシン』。
早速ポチる。
コカドとミシンの著者、コカド氏はロッチというお笑いコンビのツッコミ担当の人である。テレビ番組「イッテQ」でお馴染み、中岡氏の相方さんだ。
数年前のキングオブコントで披露された、更衣室のネタでは世間を騒然とさせたことは記憶に新しい(大好き)。
コカドとミシンで作るもの
さて、『コカドとミシン』で最初に作るのは「基本のコカドパンツ」。
アロハシャツやないんかいというツッコミに、「だって、シャツよりパンツの方が簡単そうやん」と答える夫。
うーん、まぁ、確かにそうかもね。
でも洋服ではワンピースしか作ったことがない私からすると、パンツも難しそうやけどね!ポッケとか!
などと思うところはあるが、本人としてはその順番でステップアップしていきたいようなので、また私はドーンと背中を押してやるのだった。
まずは型紙。
型紙の何たるかも知らない夫。
コカドとミシンの型紙はダウンロード式である。
A3用紙が必要で、 通常はコンビニプリントで出力するようだ。
ここで最初の壁にぶつかり悩む夫。
こういうことに対処する能力は実は私の方が上である。
幸運にも我が家のプリン ターはA3対応。
A4用紙を2枚、 テープで繋げてA3サイズにして出力すればいいじゃないか。
解決!(早!)
そうして繋げたA3用紙をプリンターにセットする。
手差しで1枚ずつ出さないといけないので少々手間ではあるが、 わざわざコンビニに行くよりはマシである。
家にあるものでなんとかするのが我が家流なのだ。
全て出力したら、 線の通りに切る。
ここまででもパーツの意味がわかってないので 「?」 がいっぱいの様子だが、分からないなりにも全てのパーツが揃い、 次は布の裁断。
布団カバーで作るコカドパンツ
使用するのは使わなくなった掛け布団カバー。
本当は着物生地で作りたいが、 失敗すると勿体無いので、まずはこれで。

この布団カバー、表面と裏面で色が違う。
いいことを思いついた。
裁断後のパーツの判別に、きっと混乱するだろうと予測した私。
これ、前身頃と後身頃で色変えて作れるやん!
そう思ったヒキニートの私は、夫がお仕事頑張ってる日中に、カバーを分解、アイロンがけしてスムーズに作業ができるように下準備を整えておいたのだった。
さて、いよいよ切るぞと思っても、裁縫用語もわからない、 型紙からどうやって裁断するのかもわからない状態の夫。
布の上に型紙を置いて、 ずれないようにマチ針で止めて、 チャコペンで線を引くんだよ、と言っても 「?」 の顔。
実演してやっと理解するが、 やってみるとズレる。
めっちゃズレる(笑)
見てる方が歯痒くなるが、 ヤイヤイ言わないように我慢!
私が持っていたチャコペーパー を出してきて使い方を教えると、こっちの方が良いということで、あのギザギザのローラー(アレ、なんていうの?)を使って線を転写する。
できた!と思って布を持ち上げると、アレによって机に点線が刻まれるというアクシデント発生。
だが何事も経験である。机に傷がつくくらいなんでもない。
(でも2度とやるな)

更には、縫いしろを切ってしまったり合印が合わないという、まぁやるだろうなというトラブルが続出(笑)。
一番時間がかかったのが、ウエストの紐穴の処理だ。手縫いでやらなくてはならず、ややこしくて非常に時間がかかる。
私がやったのを見本にチクチク縫い進めるが、亀の歩みより遅くて欠伸が出る。
それでも根気よく縫い進め、なんとかやり切った。

他にも、本に書いてある事がわからなかったり、縫ってはほどきを繰り返し、沢山失敗をして何とか記念すべき1着目を完成する事が出来たのだった。
お裁縫の良いところは縫い直しが効くところだ。
間違えて縫ったらほどいて縫い直せばいい。
まるで人生のようだ、などとは思わないが、やり直せばいいところは夫も私も気に入っている。
コカドパンツ完成!
出来上がったコカドパンツは、よく見たら縫い線は波打ち、縫い端が太くなったりしているが、初めてにしては上出来だと思う。
ポッケまであってちゃんとはける。スバラシイ!


型紙通りのサイズで作ってみたが、大柄の夫にピッタリだった。
「コカドとミシン」のサイズ感は全体的にゆったりしているように思う。
自分で作ったパンツをしげしげと眺める夫。
その表情は、嬉しいけど不本意、でも作れたという自信もチラつかせる複雑な顔をしていた。
1作目、自信持っていいと思う。
ポッケ難しいのにすごいと思う。
もう、私より裁縫上級者だ。
けど、試着しながら「紐は要らんか…」と呟く夫。
えぇー!?あんなに苦労して仕上げた紐穴の立場は?と、思わずマスオさんでつっこんでしまう。
まぁ、ゴムがあるからいいっちゃいいけど。
釈然としないが、本人が良いならヨシとしよう。
さぁ、次はいよいよアロハシャツに挑戦!
と思ったら、夫が「その前に、もう一本パンツ作りたい」と言い出した。
(……さっさとアロハいけや)
という心の声を、笑顔の下にそっと沈める。
これも妻の務めである。
しかも作りたいのは、もんぺパンツだという。
なるほど、あれか。
思い当たる節がありまくった。
次回、なぜ夫が今「もんぺ」なのか。
2着目のパンツ製作編につづく。
※ミシンの実物や、夫の作業風景はInstagram(@koakinai_50s)で随時公開中
↑文中の「アレ」。ルレットっていうの思い出した!
