あと何回、笑いながらくすぐり合えるだろう
先日、ネットで一枚の画像を見かけました。
「抱っこ〜」と甘えるのは5歳ごろまで。
ランドセルを背負って
「いってきます」
と言ってくれるのは6年間ほど。
一緒にお風呂に入れるのは8歳ごろまで。
「ママ見て!」「パパ見て!」
と言ってくれるのは10歳ごろまで。
親の言葉が心に届きやすいのは、
6歳から12歳までの6年間。
そして最後に、
「いま」が未来の宝物になる。
そんな言葉が書かれていました。
本当にそうなのかは分かりません。
子どもによって違うでしょう。
けれど、
その画像を見た時、
なぜか少し胸が締め付けられました。
私には子どもがいます。
3人の子どもたちがいます。
気が付けば、
長男も次男も大きくなりました。
最近特によく感じるのは、
10歳になった娘のことです。
娘とは最近、
よくやる遊びがあります。
くすぐり合いです。
10秒だけ私がくすぐる。
その後10秒だけ我慢する。
そして今度は娘の番。
また私の番。
ただそれだけです。
子どもの頃なら、
どこの家庭でもあるような遊びかもしれません。
でも親になった今は、
その時間がとても愛おしく感じます。
娘は大笑いします。
逃げ回ります。
「やめてー!」
と言いながら笑っています。
そして、
「今度はこっち!」
と反撃してきます。
私はわざと大げさに逃げます。
するとまた大笑いします。
本当にそれだけのことです。
特別な場所へ行くわけではありません。
お金がかかるわけでもありません。
何かを教えるわけでもありません。
ただ笑っているだけです。
でも、
その時間が最近とても大切なものに感じるのです。
介護の仕事をしていると、
人生の終わりに近い場面に立ち会うことがあります。
たくさんの人生を見てきました。
そして、
たくさんの後悔も聞いてきました。
もっと旅行に行けばよかった。
もっと話を聞けばよかった。
もっと一緒にご飯を食べればよかった。
もっと会いに行けばよかった。
そんな言葉を聞くことがあります。
けれど、
「もっと働けばよかった」
という言葉は、
あまり聞きません。
「もっと残業すればよかった」
という言葉も、
ほとんど聞きません。
人生の最後に残るのは、
案外、
家族との時間なのかもしれません。
利用者さんの話を聞いていてもそうです。
子どもと行った海。
運動会。
家族旅行。
孫と過ごした時間。
皆さん、
本当に嬉しそうに話します。
人生の終わりに近づくほど、
人は思い出の中を生きるのかもしれません。
だからこそ、
最近よく思うのです。
今この瞬間は、
二度と戻ってこないんだなと。
今日の娘は、
今日しかいません。
明日の娘は、
もう少し大人になっています。
来年になれば、
もっと変わっているでしょう。
中学生になれば、
友達との時間が増えるでしょう。
高校生になれば、
親より友達を優先するかもしれません。
いつか恋人ができるかもしれません。
そうなれば、
父親とくすぐり合う時間なんて、
きっとなくなるのでしょう。
そう考えると、
今の時間が急に特別なものに思えてきます。
まだ10歳。
でも、
もう10歳。
どちらも本当なのだと思います。
親になるまでは、
子どもはいつまでも子どもだと思っていました。
けれど実際は違いました。
子どもは驚くほど早く成長します。
ついこの前まで抱っこしていた気がするのに、
気が付けば目線が近づいています。
手をつないで歩いていたと思ったら、
今度は友達と歩くようになります。
毎日一緒にいるから気付きませんが、
一年ごとに振り返ると、
本当にあっという間です。
だからこそ、
今を大切にしたいと思います。
特別なことじゃなくていい。
高価なおもちゃじゃなくていい。
旅行じゃなくてもいい。
たった10秒のくすぐり合いでもいい。
一緒に笑えるなら、
それで十分なのかもしれません。
子どもにとっては、
きっと覚えていない時間でしょう。
でも、
親は覚えています。
娘が笑ったこと。
逃げ回ったこと。
「もう一回!」
と言ったこと。
そんな何気ない時間が、
いつか私の宝物になるのだと思います。
先日見た画像には、
こんな言葉が書かれていました。
「いま」が未来の宝物になる。
本当にそうだと思います。
未来のために私たちは頑張っています。
仕事もします。
貯金もします。
勉強もします。
けれど、
未来の宝物になるのは、
案外そんなことではないのかもしれません。
今日笑ったこと。
今日手をつないだこと。
今日一緒にご飯を食べたこと。
そんな小さな出来事なのかもしれません。
あと何回、
笑いながらくすぐり合えるだろう。
あと何回、
「パパ、やめてー!」
と笑ってくれるだろう。
その答えは分かりません。
だからこそ、
今日も少しだけ、
くすぐってみようと思います。
そして、
娘の笑い声を、
今のうちにたくさん聞いておこうと思うのです。
もし小さなお子さんがいる方は、
今日の夜にでも、
ぜひ10秒だけくすぐり合いをしてみてください。
たった10秒ですが、
意外と子どもは大笑いしてくれます。
スマホもいりません。
お金もかかりません。
準備も必要ありません。
ただ目の前の子どもと笑うだけです。
それだけなのに、
親の方が幸せな気持ちになるかもしれません。
私も最近、
10歳の娘とよくやっています。
あと何年付き合ってくれるのかなと思いながら。
もしやってみて、
お子さんが喜んでくれたり、
面白い反応があったりしたら、
ぜひコメントで教えてください。
皆さんのお話を聞けたら嬉しいです。
きっと、
今しかない親子の時間が、
それぞれのご家庭にもあるのだと思います。
「いま」は未来の宝物になる。
そんなことを、
最近よく考えています。
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